ChatGPTのAPIはプログラミングコードの作成やチャットボットの活用に便利ですが、無料枠を使い切ると従量課金となります。APIとは外部アプリやサービスとChatGPTの機能をつなぐインターフェースのことです。
ChatGPTのAPIの料金はトークン数で決まります。具体的な計算方法は以下の通りです。
ChatGPTにおける「トークン数」とは、テキストデータをAIモデルが理解できる形式に分割した単位のことです。日本語は英語に比べて、トークン数が多くなります。
ChatGPTのAPIを活用する場合、APIを利用する際の料金体系だけではなく「トークン」の概念を理解しておく必要があります。この記事では、ChatGPTのAPIを効果的に活用するための基本情報、利用料金やトークンの仕組み、そしてAPIを使う上での注意点について解説します。
ChatGPTのAPIの用途
APIを活用すると、「ChatGPTを組み込んだオリジナルサービスを開発する」といったことができるようになります。
また自らサービスを開発せずとも、ChatGPTを組み込んだユニークなサードパーティ製のプラグインなどのツールが数々登場しており、APIキーを入力すればすぐに使えるようになります。
たとえば「AutoGPT」もそのひとつ。ユーザーの簡単な指示に対して「意図を汲んで自律的に複数のタスクを生成し、自ら実行してくれる仕組み」で、いわばプロンプトの入力を自動で行ってくれる仕組みです。
AutoGPTの利用には複雑な設定が必要ですが、より簡易的な「AgentGPT」であればWeb上のプラットフォームを利用しているためブラウザ経由で簡単に使えます。
ChatGPTのAPIの発行方法
ChatGPTのAPIの発行方法は以下の通りです。
まずOpenAIのユーザー登録を済ませた状態でAPI取得ページにアクセスします。
その後の手順は以下の通りです。
ChatGPTのAPIの利用料金と無料期間について
ChatGPTのAPIは、2023年2月までは登録時に18ドル分の無料クレジットが付与されていましたが、2023年3月からは5ドル分に変更されています。どちらも3カ月間の有効期限が設定されており、期限切れまたは無料クレジット分を使い切ると、課金の必要があります。
無料枠を使い切った後は、従量課金制となります。
OpenAIの文章生成に利用できるAPIは4種類。ChatGPTとの料金比較は以下の通りです。
APIの種類 | 料金 |
ChatGPT(gpt-3.5-turbo)のAPI | 0.002ドル/1000トークン |
Ada | 0.0004ドル/1000トークン |
Babbage | 0.0005ドル/1000トークン |
Curie | 0.002ドル/1000トークン |
Davinci | 0.02ドル/1000トークン |
この中では、DavinciがChatGPTと同様のgpt-3.5系を使っていて他の3つと比べて高性能ですが、料金はchatGPTの10倍です。
なお、ChatGPTにおけるトークン数とは、ChatGPTのAPIを利用する際に課金の単位となるデータ量のことです。
APIを利用する前に知っておくべき「トークン」の考え方
先述した通り、ChatGPTのトークンとは、ChatGP…