高崎のスパゲッティは量が多い(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

食べ終わったら腹へってますように

群馬出身のひとが東京に来ていちばん驚いたことはスパゲッティの量が少ないことだと言っていた。地元はもっと量が多かったと言う。

調べてみると高崎は確かに全国屈指のパスタの消費量で、市内にはイタリアンの店が多い。観光協会では「パスタの街 高崎」をうたっている。高崎がそんなことになっていたとは知らなかった。

なかでも量が多いと評判のお店を何軒か回ってみた。この目(胃)で確かめたいのだ。

2008年5月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

普通じゃんと思ったら

まずは高崎市内でイタリアンの店を展開する洋麺亭。

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洋麺亭 高崎店

田園風景が広がる郊外のきれいな店。学生街で大盛りを売りにしているような店ではない。僕は長ネギと小エビのクリームスパゲッティ、木曜日ライター工藤さん(撮影・試食係として同行しています)はペスカトーレをオーダー。

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長ネギと小エビのクリーム Sサイズ 740円

少しして小エビのクリームスパゲッティが運ばれてきた。おいしそうだ。実際、おいしい。クリームはしつこくないし、エビはぷりぷりしている、麺も適度な歯ごたえ。写真にとったら鮮やかな色で撮れた。この写真のイメージ通りのおいしさと思ってもらって間違いない。

そして工藤さんのペスカトーレが運ばれてきた。トマトソースにさまざまな魚介の具。こちらもおいしそうだ。

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Mサイズです (ペスカトーレ M 950円)

………グルメサイト気取りで書いてきたが、ちょっとお皿が大きい気がする。

サイズ構成が意外です

工藤さんのペスカトーレがMサイズ。僕のクリームスパゲッティがSサイズだ。このお店のサイズ構成はこうなっている。

Sサイズ 150g (1人前)、Mサイズ 300g (2人前)、Lサイズ 500g (3人前)

Mが普通でそれに対して少ないと多いではないのだ。Sが普通で続くサイズは多くなる一方。お店の外観からこの量は予想外である。

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とり分け用のトングも完備だぜ

SとMを頼んでカップルみたいにシェアして食べた。450g÷2 = ひとり225g。フォークに麺を団子みたいに巻き付けて食べたってすぐになくならない(嬉しさの表現ですよ)。喜ばしい。

満腹だけど苦しくない。うまいものをたくさん食べられて満足だ。我ながら食いしんぼうの発言だと思う。

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歩いてたら小麦畑があった。

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洋麺亭高崎店
群馬県高崎市沖町667 TEL:027-343-9788

パスタでいいや、じゃない

次の店まで4キロほどあるが、腹ごなしのために歩いた。

ファミレスで「スパゲッティでいいや」というときは、たいてい軽く済ませたいときだ。だけどこの店では「がっつり」がスパゲッティである。実際、Mをひとりで食べているお客さんがたくさんいた。

パスタ=がっつり食べるもの、というイメージを持ったまま東京の量が少ないパスタを食べたら…、と想像したら怒りと失望がよく分かった。

あと、「一杯のかけそば」もさっきの店だったら3人で分けて満足してなんの感動もない話になっておもしろいと思った。

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スパゲッティのほか、中古車も安かった

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