Call a Lawyerは5月1日、ボタンひとつで弁護士AIに相談できる通話アプリ「Call a Lawyer(コール ア ローヤー) 」のベータ版として、iOS版を先行公開したと発表した。利用料は無料。近くAndroid版もリリースするという。
Call a Lawyerでは、性別や年齢、相談内容などを選び、「コール」ボタンをタップするだけで弁護士と通話できる。ただし、実際の弁護士ではなく弁護士AI(ロボット弁護士)につながる。トラブルや悩みごとなどに対し、ロボット弁護士が法的な視点から考え、助言が得られるという。
AIにはChatGPTの技術を採用。約100万件にものぼる法情報をベースとしたファインチューニングやプロンプトエンジニアリングの手法などを通じて、高い精度での法的なアドバイスを目指しているという。
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同社は、Legaltech協会の代表理事で弁護士の伊澤文平氏を中心としたメンバーが運営。同社によると、日本では推計で約1610万人もの人が1年の間で何らかの法的なトラブルに巻き込まれているという。しかし、実際に弁護士に法律相談(有料)をした人はわずか15%にとどまり、85%にあたる1369万人が法律相談(有料)をしていないと指摘する。
その理由として、弁護士費用への不安やそもそも何をしてくれるのか、どういった場合に相談していいのかを判断できるだけの情報が乏しいことを挙げる。また、弁護士に依頼したいと思っても、現状では検索エンジンベースで弁護士を探す必要があり、法的リテラシーが必要になると説明する。
同アプリでは、24時間いつでも、どこからでもAI弁護士に気軽に相談できるという利点がある。同社では、何か困ったらとりあえず「コールボタン」をタップし、弁護士AIに相談するといった世界観を目指すとしている。