Yahoo!ニュースが、多様な意見が上位に表示されやすくなる「コメント多様化モデル」なる独自AIをコメント欄に導入したことが明らかになった。
これはYahoo!ニュースのコメント欄において、似た内容のコメントばかりが「おすすめ順」の上位に並ぶことがないよう、AIが似た切り口のコメントのグループを作成し、その代表となるコメントをこれまでの「おすすめ順」の上位に差し込むことで、多様性を確保するというもの。Yahoo!ニュースではすでに不謹慎または攻撃的なコメントを排除する「建設的コメント順位付けモデル」を2年前に導入しているが、今回のモデルの導入により「建設的かつ多くの人が共感している意見だけでなく、異なる視点の意見など多様な意見を知るきっかけの提供を目指しています」としている。ネット上ではこれらの取り組みを評価する声もある一方で、「多様化の基準が分からない」「情報操作で世論を誘導しようとしている」といった意見もあり、全体としては賛否両論といったところ。ほかにも「意地でもコメント欄は続けるんだな」と、コメント欄の存在そのものを疑問視する意見も上がっているが、今回のAPIではこうしたコメントがどのように扱われるかは不明だ。