さてさて、今日はなんとリクエストボックスから初のリクエストが届いたのだ! リクエスト内容は「トヨタ・キジャンの事を書いて欲しいです。最近はどうなってますかね?」で、なんと30年も前に、この車の企画を担当したお偉い方から。これはこれは感謝感激雨あられ。
というわけで今回は、インドネシアで “王道” と親しまれてきた自動車「トヨタ・キジャン」について語っていきたいと思う。
・キジャンって?
トヨタ・キジャンとは1977年にトヨタから発売された多目的車。「キジャン(Kijang)」とはインドネシア語で「ホエジカ」という意味で、東南アジアあたりに生息する鹿の一種だ。
荒い道路にも重い荷物にも耐えられるよう設計されており、価格も手が届きやすいことからインドネシアでは “王道” な車として親しまれていた。いや、今でも親しまれている。
ちなみにキジャンは別の名前で他の国にも販売されているようだ。マレーシアでは「Unser(ウンセル)」、フィリピンでは「Tamaraw(タマラオ)」などなど。
残念ながら日本では発売されていないみたい。
・今でも元気
発売から46年も経った今、トヨタ・キジャンはどうなったかというと……今でも元気にインドネシアの道路を走り回っている。
メンテナンスしやすく頑丈なことから、まだまだ現役な車が多い。中古での販売もいまだにしている。
キジャンとしては第4世代(1997年〜2007年)で終わったが、なんなら第3世代(1986年〜1997年)も普通に見かける。運が良ければ第1世代も見つかるかも?
とにかく頑丈なので人気が強い。街で見かけるトヨタ・キジャンも古い世代ながら綺麗な形をいまだに保っている。
そんなキジャンの後継モデルは「トヨタ・キジャン イノーバ」といい、キジャンらしい外観は失ったが、近代化され機能も多くなった。今もなお「キジャン」の名を残しているのは、それほど皆に愛されている名車だからである。
あれ、なんか……
僕の車「トヨタ・アバンザ」に似てるな……。
ちなみに僕も高校の頃、第3世代の「スーパー・キジャン」を試運転してみたことがある。パワーステアリングはまだ装備されておらず、とにかくハンドルがけっこう重かったことを思い出す。あとはまぁ普通の車のような印象だった。たぶん車への愛が足りなかっただろう。
というわけで、「トヨタ・キジャン」について少しだけ語ってみた。まとめとしては、現在でも「トヨタ・キジャン」は皆に愛され、元気に走り回っている。後継モデルでもその名を残し、なんならカスタムする猛者までいる。
レンタカーとしてレンタルもできる(かも)なので、もしインドネシアに来られたら「トヨタ・キジャン」をレンタルして町中を走ってみてるのも良いかも。
それでは、Sampai Jumpa Lagi!! リクエストもどしどし送ってくだされ!