貧打深刻なのに…まさかのビシエド抹消 中日打線の苦しい現状に「投手陣が可哀想」指摘

J-CASTニュース

   中日ベンチが重い空気に包まれる。打線が全く機能していない状況を考えると無理もない。2023年4月11日の広島戦(バンテリンドーム)で1-4と敗れ、今季2度目の3連敗。開幕9試合を終えて2勝7敗の低空飛行で、借金が5にふくらんだ。

   早くも零封負けが4度。11日の同戦でも本塁が遠い。九里亜蓮の前に8回まで4安打無得点と打線がつながらない。4点差を追いかける9回に無死満塁の好機を作ったが、4番・ビシエドが遊ゴロ併殺打。この間に1点を返したが、万事休すとなった。


  • 立浪監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「打線がこのままでは情けない」

   昨年はリーグワーストの414得点。貧打解消へ、外国人の補強に積極的に動いたが機能していない。長距離砲で期待されたアキーノは打率.130とふるわず、カリステが打率.192、アルモンテも打率.222とエンジンがかからない。

   ビシエドは打率.281だが、得点圏でまだ1本も安打が出ていない。打点0とブレーキになっている。12日には登録抹消された。

   状態が良い助っ人外国人3人をスタメンで同時起用する方針だったが、凡打の山を築いて誰も稼働していない。投手陣は9試合中6試合が3失点以下と決して悪くないだけに、打線が足を引っ張っていることは明らかだ。

   弱り目にたたり目で試練が続く。先発で大黒柱の大野雄大が左肘遊離軟骨の除去手術を行って長期離脱することが判明。投手陣のリーダーで精神的支柱でもある大野の離脱はあまりにも痛い。

   スポーツ紙記者は「大野の穴を埋めるために、奮起が求められるのは投手だけではない。打線がこのままでは情けないし、見殺しにされている投手陣がかわいそう。助っ人外国人は日本野球に慣れるためにある程度時間が必要だが、良くなる兆しがないなら状態が良い日本人選手を起用するなどテコ入れが必要だと思います」と指摘する。

   中日ファンのフラストレーションがたまる中で、立浪監督はどのような方法で打線を立て直すか。

(中町顕吾)

Source