もう少し早く出会っていれば…【家そば放浪記】第123束:三平ストアで買った、石黒製麺『元祖やまいも蕎麦』税込278円(1人前93円)

ロケットニュース24

今回とりあげる『元祖やまいも蕎麦』を作った石黒製麺は、当連載初出場! ようこそ、史上最も地味な連載「家そば放浪記」の世界へ。

この連載は、単なる蕎麦好きのおじさん(43)が、ひとり干し蕎麦を食べ続けては、あーだこーだとつぶやきながら独自審査するだけの内容である。

蕎麦の好みは人それぞれ。つまるところ、私好みの蕎麦なのかどうかだけのジャッジなので、良くも悪くもあまり気にしないでいただきたい。

まず思ったのは、パッケージのデザインが非常に良いということ。なんとも見事な「いも感」を感じるカラーリング。遠目から見ても、「あ、『元祖やまいも蕎麦』だな」と識別できる独自性……いい感じだな。


それではさっそく……


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


強火で約4分〜5分ゆでて……


完成。


して、そのお味は──


ん〜。難しいですねこれは。おいしいです。口当たりも喉越しもヨシで。やまいも感も確かに感じるし、実に優秀なお蕎麦だと思います。「家そば」か「外そば」かなら、まあ……外でしょう。はい。ただ難しい……!


というのも。


比べるわけではないのですが、あの「はたけなか」の『ぜいたく手おろし長芋そば』のインパクトが強烈すぎて……。

モノマネで例えるなら、この『元祖やまいも蕎麦』は栗田貫一や岩本恭生というか。「ああ、うまいな」みたいな。「お上手ですね」みたいな。

一方、あの『ぜいたく手おろし長芋そば』は、ハリウッドザコシショウの「誇張しすぎたモノマネ」というか。あれをやられたら反則みたいな。

これから「やまいも」や「とろろ」系の時は、どうしてもあのザコシの「誇張しすぎた長芋』がフラッシュバックしてしまうというか……。

おいしいのです。『元祖やまいも蕎麦』も、おいしいのです。ただ、出てくる順番が悪かった……。先にキョーレツな芸を見せつけられてしまった感。

いずれにしても、この『元祖やまいも蕎麦』、あえて「冷」ではなく「温」の、さらにあえての「とろろそば(山かけそば)」なんてやったら最高なんじゃないかな……なんて思ったり。

とろろ(やまいも)&とろろで、まとめ上げちゃう的な。冷のとろろ蕎麦でも良いけど、温のほうがマッチしやすいんじゃないかな〜なんて。

なぜかいつもより感想が長くなりましたが、結論、山かけそば推奨!


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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