TVS REGZAは4月6日、4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと、4KミニLED液晶レグザ「Z970M/Z870M」シリーズを発表した。上位シリーズには「レグザエンジンZRα」を搭載し、ミリ波レーダーが視聴距離に合わせて画質や音質を自動調整する最新技術を搭載する。発売は4月21日から順次。
4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと、4KミニLED液晶レグザ「Z970M/Z870M」シリーズを発表した
新しい高画質映像処理エンジンとなるレグザエンジンZRαは、X9900MとZ970Mシリーズに搭載。AI映像解析とミリ波レーダーを組み合わせ、視聴者情報などをもとに高画質化、高音質化するとともに、空間の奥行きをリアルに再現できるなど高度な高画質処理を施す。
「レグザエンジンZRα」
ミリ波レーダー
画面の高さの1.5倍程度の近距離視聴であればノイズを抑制して自然な高画質に、画面の高さ4倍程度の遠距離視聴であれば、精細感を高めメリハリのある高画質を実現するという。あわせて、音質ではサウンドの左右の出力時間を調整することで、視聴ポイントに適した音を再生する。
両シリーズともに、ネット動画、アニメの種類を識別し精細感やノイズ処理を最適化する「ネット動画ビューティPRO」「アニメビューティPRO」を備え、コンテンツに合わせた高画質を実現。新開発のニューラルネットワークで人物の構図を推定し、背景のノイズを抑制しながら空間の奥行きを再現する「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」も搭載する。
X9900Mは、55、65、77V型の3サイズをラインアップ。有機ELパネルを専用にチューニングし、従来機種に比べ輝度が約20%アップ。メタルバックカバーと有機ELパネルの間に自社開発の高冷却インナープレートを挟み込んでいる。
2ウェイバスレフボックスメインスピーカーにトップトゥイーター、サイドトゥイーター、「重低音バズーカ」、スクリーンスピーカーを加えた「レグザ重低音立体音響システムXHR」を内蔵し、10個のスピーカーを大出力90Wマルチアンプで駆動。2種類のトゥイーターを備えたことで、広がり感と定位感を強化したという。
4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ
「レグザ重低音立体音響システムXHR」
- 55X9900M(55V型、想定税込価格:44万円前後)
- 65X9900M(65V型、想定税込価格:59万4000円前後)
- 77X9900M(77V型、想定税込価格:93万5000円前後)
Z970Mは65、75、85V型、Z870Mは55、65、75V型を用意。両シリーズともに新開発のミニLED液晶パネルモジュールを採用し、高密度に配置した高輝度ミニLEDバックライトと広色域量子ドットにより、高コントラストで色鮮やかな高画質を再現するとしている。上位シリーズとなるZ970Mには、新開発の低反射ARコートと広視野角ワイドアングルシートも備え、反射抑え、斜めから見ても、高コントラスト感と色鮮やかさを保持する。
4KミニLED液晶レグザ「Z970M」シリーズ
「レグザ重低音立体音響システムZHD」
Z970Mは、2ウェイバスレフ型メインスピーカーに、センタースピーカー(85V型を省く)、トップスピーカー、サイドスピーカー、重低音バズーカを合わせた「レグザ重低音立体音響システムZHD」、Z870Mは、2ウェイバスレフ型メインスピーカーにトップトゥイーターと重低音バズーカを加えた「レグザ重低音立体音響システムZ」を採用する。
4KミニLED液晶レグザ「Z870M」シリーズ
「レグザ重低音立体音響システムZ」
- 65Z970M(65V型、想定税込価格:52万8000円前後)
- 75Z970M(75V型、想定税込価格:77万円前後)
- 85Z970M(85V型、想定税込価格:93万5000円前後)
- 55Z870M(55V型、想定税込価格:30万8000円前後)
- 65Z870M(65V型、想定税込価格:41万8000円前後)
- 75Z870M(75V型、想定税込価格:55万円前後)
全シリーズでまるごと録画ができる「タイムシフトマシン」に対応し、好きなジャンルやアーティストの番組をレグザがまとめてピックアップする「新ざんまい」機能も装備。ネット動画サービスでは、新たにNHKプラス、WOWOWオンデマンドのダイレクトボタンを追加した。
ゲームモードも強化し、新たにゲームジャンルに適した画質を選択すると、さらに高画質でゲームがプレイできる「ゲームセレクト機能」を追加。低遅延と高画質を両立させている。
リモコン。ネット動画に対応したダイレクトボタンを配置。うち2個はカスタマイズが可能