泣かないでSiri、Apple Watch新アプリがChatGPT搭載

GIZMODO

Siriに感情があったら、不安でいっぱいかも…。

Apple WatchにChatGPTアプリ「Petey」が登場します。Peteyに話しかけるとかわいいロボット声で返事をしてくれて、その内容をテキストやメールで共有することもできます。

Siriは他のデジタルアシスタントと比べても、その機能が限定的であることが知られています

天気を調べたり文章を送ったり(文字化けすることも)するには便利ですが、込み入った質問に答えるのはちょっと苦手です。

複雑な質問にも答えてくれる

オランダの開発者Hidde van der Ploeg氏が投稿したデモによると、Peteyのほうが複雑なリクエストに答えるのが得意みたいです。

アプリストアにあるPeteyのページでは、例として巣箱の作り方を丁寧に説明くれていて、ちょっと創作意欲を駆り立てられます。ちなみにこのアプリは今のところiOS(というかApple Watch)でのみ利用可能

Petey はApple Watchのホーム画面から、あるいは独自のコンプリケーション(時刻を知らせる以外の機能を指す高級時計用語)から起動します。

また、Apple Watchの極小キーボードで質問を打ち込んで答えてもらうことも可能ですが、まあこれはイライラするのが好きな人や、指がものすごく細くて正確に打てる人にしかお勧めしません。

このアプリ、当初WatchGPTと呼ばれていましたが、開発者が「”GPT”ってOpenAIが著作権持ってるから使えないじゃん…」と気づいき、最終的にPeteyと名づけられたんだとか。

価格は4.99ドル(約660円)。ChatGPTはブラウザから無料で利用できますが、OpenAIとは全く関係ないChatGPTアプリに週7.99ドルぼったくられたiPhoneユーザーもいるようです。

でもPeteyの場合、スマートウォッチのブラウザ機能はわかりにくくてアクセスしにくいので、その価格は合理的といえるでしょう。

ここ数ヶ月のAppleのAIアプリ承認関連

Apple(アップル)はここ数カ月、AIアプリの承認に関してはちょっとバタバタしている印象です。3月上旬にはChatGPTのメールアプリをブロック

ChatGPTにポルノ的な内容を書かせることもできるのに「若いユーザ向けの適切なコンテンツフィルターがない」というのが根拠のようです。

開発者側は「コンテンツフィルターを追加するか、アプリを17歳以上のユーザに年齢制限する」ことを求められたといいます。

その際、米GizmodoではAppleに対し、チャットボットに関する秘密の新ポリシーがあるのかどうか質問しましたが、いまだ回答はありません。