Discordは9日、高度なチャットbotやモデレート機能、チャットログの要約機能といったAI機能を追加すると発表した。主にOpenAIの言語モデルを用いて開発している。
「Clyde」は、Discord内で利用できるAIチャットbot。OpenAIの技術を用いて開発している。なお、機能自体は標準搭載だが、ユーザーのプライバシーを重視し、オプションでの提供となっており、ユーザーの音声/動画チャットのデータは使用していないとしている。
「@Clyde」で呼び出すことができ、ユーザーの質問に答えたり、会話を広げたりする。GIFアニメや絵文字も使えるほか、プレイリストのおすすめなども行なえる。まもなく実装予定としている。
「AutoMod AI」は、既存のAutoModをAIでより強化したモデレート機能。AutoModはこれまでに4,500万件以上の不適切なメッセージをサーバーのルールに応じてブロックしてきたが、AutoMod AIではOpenAIの言語モデルを活用することで、文脈を考慮しながら不適切なメッセージを検出し、ユーザーに警告する。一部のサーバーではすでに利用可能となっている。
「Conversation Summeries」は、チャットから離れ、しばらくして戻ってきたときなどに、AIがそこまでのチャットの流れを要約して教えてくれる機能。来週より一部のサーバーにてテスト実装を行なう予定。
そのほか、現在同社が開発中のAI機能として、画像生成AIを用いてお互いのアバターをリミックスできる「Avatar Remix」、Text-to-Imageの画像生成機能も備えた共有ホワイトボード「Whiteboard with AI」などを紹介。さらに、開発者を支援する取り組みとなる「AI Incubator」も開始した。
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