バイクみたいなスイングアームを持つMTB、カッコ良い!

GIZMODO

この地味なスイングアームが効率的。

山道や荒れ地を走るマウンテンバイクに、衝撃吸収は必須。バイクのようなフロントフォークが装備されていたり、フレームを巧みに二分割し、ショックアブソーバーの伸び縮みを利用していたり、世の中にはいろんなタイプのMTBが作られています。

バイクのようなMTB

オーストラリア発、VASTTECHのサスペンション・システムは一見すると普通のMTBです。しかし後輪部分のフレームを見ると、バイクのスイングアームそっくりの機構があります。横にはショックアブソーバーもあり、バイクとほぼ同じメカニズムが採り入れられています。

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Video: Vasttech Suspension/YouTube

自転車が沈むとチェーンのテンションが強くなるので、ペダルで漕いだ力がより伝えやすく、加速しやすいのが利点とのこと。またチェーンの遊びが少なくなることで、クランクが逆回転するキックバックが最小限に抑えられるのだそうです。

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Video: Vasttech Suspension/YouTube

まさに縁の下の力持ち

ばね下質量を比較した図解がこちら。バネ(ショックアブソーバー)より下にある質量(青い部分)が少ないほど、慣性が減ってパーツが位置を変えようとする抵抗が減るので、段差に衝突する度に消失される前方運動量を減らすことに繋がり効率的なのだとか。短いスイングアームですが、そこまで機能的なんですね。

Image: VASTTECH

このサスペンション・システムのおかげで、ダブル・ダイヤモンド・フレームの重さを最小限にすることが可能になります。ミニマムは構成ですが、補強パーツは不要なんですって。

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Video: Vasttech Suspension/YouTube

3本スポークの「VeLI」

VeLI」は、VASTTECHのサスペンション・システムを使ったMTBです。カーボン製モノコック構造の3本スポークを装備し、重量は9.59kg(ペダルとサドルは含まず)と軽量。

そのお値段はなんと、1万3700オーストラリアドル(約127万円)というセレブなものとなっています。発売は5月末なので、それまでがんばって貯金しないとですね。

Source: YouTube (1, 2, 3), VASTTECH, VeLI via bikeradar, NEW ATLAS