iPhone 15シリーズのCADファイルが流出、USB Type-CポートやDynamic Islandが実装か

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Appleは毎年9月に行われる新製品発表イベントで、iPhoneの新作を発表します。2023年9月にはiPhone 15が発表されると予想されていますが、Apple関連のニュースサイト・9to5MacがiPhone 15 ProとiPhone 15の3D CADファイルを入手できたとして、一足先にその内容を報じています。

Exclusive: This is iPhone 15 Pro: Thinner bezels, thicker ‘curve’ design, no Lightning port, more – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/02/16/exclusive-this-is-iphone-15-pro-thinner-bezels-thicker-curve-design-no-lightning-port-more/

Exclusive: iPhone 15 CADs reveal larger 6.2-inch display, Dynamic Island, and more – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/02/22/exclusive-iphone-15-cads-reveal-larger-6-2-inch-display-dynamic-island-and-more/

9to5Macによると、一連のCADファイルは中国の工場から流出したものだとのこと。これらのCADファイルは、デバイス本体が発売される前に専用ケースを設計するために一部工場に提供されるものです。

このCADファイルからわかるiPhone 15シリーズの最も大きな特徴が、iPhone 14 Proに搭載されている「Dynamic Islandの実装」です。Dynamic Islandは、ディスプレイ上部に配置されているインカメラやTrueDepthカメラをノッチ(切り欠け)ではなくパンチホール型にし、同時に周辺をアラートやタイマーなどのアクティビティを表示するための領域として使用する機能です。実際にDynamic Islandがどんなものなのかは以下の記事を読むとよく分かります。

「iPhone 14 Pro」で新登場した「Dynamic Island」は一体どんな風に機能するのかを確かめてみた – GIGAZINE


iPhone 14シリーズだと、Dynamic IslandはiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxのみに搭載されていました。しかし、iPhone 15シリーズではiPhone 15とiPhone 15 Plusを含めた4モデルすべてでDynamic Islandが採用されていると、9to5Macは述べています。

以下の画像はそれぞれCADファイル(左)とCGモデル(右)で、左のデバイスがiPhone 15 Pro、右のデバイスがiPhone 15です。


背面のメインカメラはiPhone 15(左)が2つ、iPhone 15 Pro(右)が3つ。


そして、Dynamic Islandと並ぶ大きな特徴が「USB Type-Cポートの採用」です。2022年10月にEUで「すべてのスマートフォンやタブレットにUSB Type-Cポートの搭載を義務付ける法案」が可決され、AppleはヨーロッパでiPhoneを販売するためにはUSB Type-Cへの対応が求められることとなりました。

iPhoneを含む全スマホにUSB Type-C対応を義務化する法案がEUで可決 – GIGAZINE


このため、2023年中に発表されるとみられるiPhone 15シリーズでは、これまでのiPhoneに搭載されていたLightningポートではなく、USB Type-Cポートに置き換わるのは必然だといえます。従来のLightning規格の転送速度はUSB 2.0相当の最大480Mbpsであり、画像や映像などiPhoneで扱うデータのサイズが巨大化している中で、転送速度最大10Gbpsでより高速な電力供給にも対応するUSB Type-Cに移行することはユーザーにとっても大きなメリットとなります。


Apple関連デバイスのリーク情報に詳しいUnknownz21氏はTwitterでiPhone 15の本体画像と、USB Type-Cポートが搭載されていることを示す画像を公開しています。

Who needs half-baked renders when you have the real thing?

Here’s an early base model iPhone 15.

(More info exclusively via @MacRumors, for now ????) pic.twitter.com/LKPzJ8YwfE

— Unknownz21 ???? (@URedditor)


また、iPhone 15のディスプレイサイズは6.2インチになるとのこと。iPhone 14は6.1インチだったので、前モデルよりもわずかにディスプレイサイズは大きくなることになります。解像度とリフレッシュレートは記事作成時点では不明です。

そして、9to5Macは「CADファイルを見ると、iPhone 15にはこれまでのiPhoneと同様に物理ボタンがあり、静電容量式ボタンはiPhone 15 Pro/Pro Maxにのみ搭載される可能性があります」と報告しています。これは2022年10月にアナリストのミンチー・クオ氏が予想していた内容と一致しています。

「iPhone 15 Pro」では物理ボタンの音量・電源ボタンが廃止される可能性 – GIGAZINE


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