「11歳の国枝慎吾くんへ」所属ユニクロの感謝広告に本人感激「おおおおお」 SNS感動「涙出そう」

J-CASTニュース

   アパレル大手・ユニクロは2023年2月8日、引退した同社所属の元車いすテニス選手・国枝慎吾さん(38)をねぎらう新聞広告を朝刊各紙に掲載した。

   下半身に障がいを負った「国枝少年」が車いすテニスの道を選んだことに感謝した内容で、メッセージを見た本人は「おおおおお」と感激。ユニクロ公式ツイッターにも同様の文が投稿され、見た人からは「涙出そうになってしまった」「素敵すぎる」などの声が聞かれた。


  • ユニクロが掲載した国枝さんに感謝を伝えた新聞広告(ファーストリテイリング提供)


  • 広告を見て「おおおおお」と感動する国枝さん(ツイッターより)

「これまでのご活躍へのねぎらいと感謝の気持ちを込めて」

   千葉県出身の国枝さんは9歳の時に脊髄損傷による下半身まひで車いす生活となり、11歳から車いすテニスをはじめた。04年のアテネパラリンピック男子ダブルスで金メダルを獲得。その後パラリンピック男子シングルスでは北京、ロンドン、東京の3大会で金メダルを獲得した。22年にはウィンブルドンを制覇し、史上初の生涯ゴールデンスラム(4大大会制覇とパラ金メダル)の快挙を達成した。

   国枝さんは23年1月22日、ツイッターで「もう十分やりきった」として現役引退を表明。2月7日には引退会見が開かれた。国枝さんに対しては、国民栄誉賞の授与が検討されていると報じられている。

   引退会見翌日の8日、国枝さんが所属するユニクロは、朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の朝刊各紙に国枝さんの引退をねぎらう広告を掲載した。母の勧めで車いすテニスをはじめた11歳の「国枝少年」が大選手となり、障がい者スポーツ人気に貢献したことに感謝する内容だ。

   ユニクロを運営するファーストリテイリングの広報担当者は9日、J-CASTニュースの取材に「これまでのご活躍へのねぎらいと感謝の気持ちを込めて、国枝さんにお届けしたかった」と話す。

   実際に、メッセージは国枝さんのもとへと届いた。8日朝、新聞広告を目にした国枝さんは「おおおおお」と涙の絵文字をつけて投稿。ユニクロ公式ツイッターにも広告と同じメッセージが投稿され、ユーザーの間では「涙出そうになってしまった」「素敵すぎる」「何回読んでも泣ける」「11歳の国枝慎吾くんもお母さまもユニクロもステキです」と感動の声が広がった。

   国枝さんとの今後の関係性について、同社の担当者は「ユニクログローバルブランドアンバサダーである国枝さんと引き続き、子どもたちを応援する『UNIQLO Next Generation Development Program』を中心とした社会貢献活動など、世の中をより良くする活動を一緒に進めていきたいと考えています」とした。

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