日本で1番熱いサウナは160度だという。死んでしまうわ! 100度以上に温度を上げる意味とは? そう思っていた私(中澤)だが、先日入った110度のサウナは、ただ熱いだけじゃなくてちゃんと意味があるように感じられた。
っていうか、これは110度じゃないと微妙かもしれない。エクストリームなものに対してついブレーキをかけてしまいがちな自分がそんなことを思うなんてビックリである。
・登別グランドホテル
そのサウナの名は「鬼サウナ」。登別グランドホテルに2022年9月からオープンしたもので、個人的に気になっていたこともあり、11月北海道に行った際に泊まってみたわけだ。
登別は言わずと知れた温泉地である。大浴場で言うと地獄谷の目の前に建つ第一滝本館が有名だ。実は、前日はその第一滝本館に宿泊したのだが、なかなかどうして登別グランドホテルの大浴場も十分広いではないか。
しかも、宿泊費が5000円くらい安かった。コスパが良い。で、その大浴場の露天スペースに新設されたのが「鬼サウナ」だ。ちなみに、大浴場の中には100度前後の普通のサウナもある。そこで入り比べてみたところ、110度にはちゃんと意味があった。
・普通のサウナの場合
いや、それどころか、鬼サウナじゃないとちょっと微妙ですらある。なぜなら、外気が冷たすぎて普通のサウナ上がりだと外気浴が肌寒いのだ。
その日の気温は確か0度から-2度くらい。サウナの後に水風呂(11度)に浸かって慣れてから外気浴というルーチンを普通のサウナでやっても、寒くていまいちピシッとととのえない。
・鬼サウナの場合
一方、鬼サウナは入っている時こそ肌がビリビリするくらい熱いが、出た後が非常に良い。水風呂で締められ、外気浴でふわ~っとするいつもの感じを味わうことができた。
いや、外気が冷たい分、これはいつも以上かもしれない。そして、そんな外気浴の後、鬼サウナに戻った時がまた格別。ビリビリする熱さすらも心地いい。というわけで、最終的には鬼サウナ一択となったのであった。
・偶数日が男湯
文字で見た時は「話題作りに1回入っとくか」くらいに思っていた私。だが、実際体験してみると目からウロコ。入ったら一発で身に染みた。「この10度は必要な10度である」と。北海道の外気舐めてたわ。
ちなみに、登別グランドホテルの浴場は2000円で日帰り利用も可能。ただし、男湯女湯で鬼サウナが設置されているのは片方だけであり、偶数日が男湯、奇数日が女湯となっている。もう片方にも「竜胆の湯」があるのだが、鬼サウナに入ってみたいという人はこの辺を把握してから行くのが良いだろう。