スマートフォンよりも大きなディスプレイを備えるタブレット。見やすく操作しやすい大画面でアプリを扱えるのが持ち味と言えるところだ。ここでは、オススメできる最新のAndroid搭載タブレット10製品を紹介する。
タブレットを選ぶ際のポイントは、搭載ディスプレイの大きさだろう。手に持って使うタブレットの場合、画面サイズによって適した使い方が異なってくるからだ。タブレットのディスプレイは、小型の7~8型、中程度の10~11型、そして大型となる12型以上の3種に大別できる。
7~8型は小型軽量で、片手で楽に持つことができ、持ち運びも容易だ。出先で情報をチェックしたり、電子書籍を読むのに適している。反面、画面の広さが必要なマルチタスク作業には不向きだ。現在はエントリークラスのスペックを備えるモデルが中心で、選択肢はあまり多くはない。
10~11型は、汎用性の高さが特徴だ。アプリを利用したり動画やゲームを楽しむのにほどよく、マルチタスク作業もギリギリ行なえる。もちろん屋外への持ち出しも可能で、さまざまな用途に活用できるサイズ感だ。製品の種類が多く、好みのスペックのモデルを見つけられるだろう。
12型以上となると、ハイエンドクラスの性能を備えるモデルがほとんどだ。画面サイズも大きいため、画面分割によるマルチタスク機能を実用的に使用できる。資料を確認しながら書類を作成したり、Webページを見ながらチャットしたりといった、マルチな作業を無理なく行なえるのだ。
画面サイズのほかにも、SoCやメモリ、ストレージの容量、SDカードスロットの有無など、購入前にチェックするべき点は多い。以下に紹介するタブレット10製品を、製品選びの参考にしていただければ幸いである。
- 341gと軽量で持ち運び楽々。FFF-TAB8
- Android搭載の電子書籍リーダー。「BOOX Nova Air2」
- 表現力豊かな有機ELを搭載「Lenovo Tab P11 Pro (2nd Gen)」
- マルチメディア向きのエントリー機「Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen)」
- 隙のないスペックのミドルクラス「LAVIE Tab T10 T1075/EAS」
- マルチタスクに強い独自OS搭載「OPPO Pad Air」
- 90Hz駆動の滑らか表示が魅力「Redmi Pad」
- デュアルSIMスロット搭載モデル「T40 Pro」
- 2万円台半ばで買える良コスパ機「NPad Plus」
- すべてが上質な最高峰タブレット「Galaxy Tab S8+」
341gと軽量で持ち運び楽々。FFF-TAB8
【スペック】
実売価格:1万5,800円前後
▽ディスプレイ:8型(1,280×800ドット)
▽スペック:Allwinner A133、3GBメモリ、32GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、microSDカードスロット、音声出力など
▽カメラ:前面200万画素、背面500万画素
▽バッテリ容量:4,000mAh
▽サイズ:211×121×10mm
▽重量:341g
重さ約341gと比較的軽量で、持ち運びに優れる8型タブレット。4コアのAllwinner A133、メモリ3GB、ストレージ32GBを搭載と、全体的にエントリークラスのスペックでまとめられている。3Dゲームなど重めの処理には向かないが、ウェブの閲覧やメッセージのチェック、Youtubeの視聴などなら必要十分。何より、1万円台半ばで購入できる価格設定が魅力の1台である。
Android搭載の電子書籍リーダー。「BOOX Nova Air2」
【スペック】
実売価格:4万9,800円前後
▽ディスプレイ:7.8型E Ink Carta(1,872×1,404ドット)
▽スペック:Qualcomm SoC(8コア)、3GBメモリ、32GBストレージ、Android 11
▽インターフェイス:USB Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0など
▽バッテリ容量:2,000mAh
▽サイズ:194×136.5×6.3mm
▽重量:235g
7.8型のE Ink Cartaフレキシブルスクリーンを搭載する電子書籍リーダーだ。PDFやHTML、docsのほか、EPUB、MOBI、DJVUなど多くの電子書籍フォーマットに対応しているのが特徴。またGoogle Playストアを利用でき、Kindleやhonto、DMMブックスなど、さまざまな電子書籍アプリをインストールできる。
4,096レベルの筆圧感知に対応するスタイラスペン「BOOX Pen Plus」を同梱。内蔵のNotesアプリなどに手書きのメモやスケッチなどを記入できる。また、5GBの無料クラウドストレージが付属する。
表現力豊かな有機ELを搭載「Lenovo Tab P11 Pro (2nd Gen)」
【スペック】
実売価格:7万590円前後
▽ディスプレイ:11.2型有機EL(2,560×1,536ドット、120Hz)
▽スペック:MediaTek Kompanio 1300T、6GBメモリ、128GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB 3.0 Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、microSDカードスロットなど
▽カメラ:前面800万画素、背面1,300万画素
▽バッテリ容量:8,000mAh
▽サイズ:263.66×166.67×6.8mm
▽重量:480g
SoCに「MediaTek Kompanio 1300T」を搭載するレノボの新モデル。ディスプレイにはHDR10+およびDolby Visionに対応する11.2型有機ELパネルを採用しており、写真や動画などを美しい色彩で楽しめる。またリフレッシュレート120Hzを出力でき、動きが激しいアクションゲームも滑らかな表示でプレイ可能だ。
また、専用アプリ「Lenovo Freestyle」を導入することで、同じネットワーク上にあるWindows PCのサブモニターとしても使用できる。この場合もタッチ操作によるオペレーションが可能である。
マルチメディア向きのエントリー機「Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen)」
【スペック】
実売価格:3万870円前後
▽ディスプレイ:10.61型(2,000×1,200ドット)
▽スペック:MediaTek Helio G80、3GBメモリ、32GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB 2.0 Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、microSDカードスロット、音声入出力など
▽カメラ:前面800万画素、背面800万画素
▽バッテリ容量:7,700mAh
▽サイズ:251.2×158.8×7.45mm
▽重量:465g
画面占有率85%の狭額縁デザインがスタイリッシュな10.61型タブレットだ。搭載するディスプレイの解像度は2,000×1,200ドットで、フルHDの映像コンテンツをそのままで表示可能。またDolby Atmos対応のクアッドスピーカーシステムを備えており、臨場感あるサウンドを再生できる。Prime VideoやNetflixなどの動画ストリーミングサービスを楽しむのに向くモデルである。
隙のないスペックのミドルクラス「LAVIE Tab T10 T1075/EAS」
【スペック】
直販価格:5万3,680円
▽ディスプレイ:10.61型(2,000×1,200ドット)
▽スペック:Snapdragon 680、6GBメモリ、128GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB 2.0 Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、microSDカードスロット、音声入出力など
▽カメラ:前面800万画素、背面800万画素
▽バッテリ容量:7,700mAh
▽サイズ:251.2×158.8×7.45mm
▽重量:470g
SoCに8コアのSnapdragon 680、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載する10.61型タブレット。ミドルクラスとしてバランスのよいスペックで、またDolby Atmos対応のクアッドスピーカーも備えており、サウンド面も充実。ウェブ閲覧や動画視聴、ゲームなど、さまざまな用途で活躍できるオールラウンダーである。
なお、メモリを4GB、ストレージを64GBとしたNEC Direct限定モデル「LAVIE Tab T10 TAB10/202」(直販価格:4万8,180円)も販売されている。
マルチタスクに強い独自OS搭載「OPPO Pad Air」
【スペック】
実売価格:3万4,364円前後
▽ディスプレイ:10.3型(2,000×1,200ドット)
▽スペック:Snapdragon 680、4GBメモリ、64GBストレージ、ColorOS 12
▽インターフェイス:USB Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、microSDカードスロットなど
▽カメラ:前面500万画素、背面800万画素
▽バッテリ容量:7,100mAh
▽サイズ:245.1×154.8×6.9mm
▽重量:440g
砂丘をイメージした立体テクスチャをあしらった、ちょっとオシャレな10.3型タブレットだ。Android 12をベースにカスタマイズをほどこした「ColorOS 12」を搭載。独自のUIを備えるほか、アプリをウィンドウで表示できる、ふたつのアプリを手軽に同時使用できるなど、マルチタスク作業を効率的に行なえる。
また、最大3GBのストレージをメインメモリとして割り当てられる仮想メモリ機能を備えており、最大7GBまでメモリを拡張可能だ。メモリを消費しがちなマルチタスク作業などで使いたい機能である。
90Hz駆動の滑らか表示が魅力「Redmi Pad」
【スペック】
実売価格:3万9,800円前後
▽ディスプレイ:10.61型(2,000×1,200ドット、90Hz)
▽スペック:MediaTek Helio G99、3GBメモリ、64GBストレージ、MIUI 13 for Pad based on Android 12
▽インターフェイス:USB Type-C、microSDカードスロット、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、音声入出力など
▽カメラ:前面800万画素、背面800万画素
▽バッテリ容量:8,000mAh
▽サイズ:250.38×157.89×7.05mm
▽重量:445g
OSにAndroid 12ベースの「MIUI 13 for Pad based on Android 12」を採用する10.61型タブレット。リフレッシュレート90Hz表示が可能なディスプレイを搭載し、引っ掛かりが少ない滑らかな描画で操作できる。8,000mAhの大容量バッテリを備えるのも特徴で、ゲームなら12時間、動画視聴では21時間の連続使用が可能だ。
800万画素のフロントカメラは105度の高視野角に対応。また、人物を自動で中央に捉え続ける「フォーカスフレーム」機能を備えており、ビデオ通話をスムーズに行なえる。
デュアルSIMスロット搭載モデル「T40 Pro」
【スペック】
実売価格:3万3,900円前後
▽ディスプレイ:10.4型(2,000×1,200ドット)
▽スペック:Unisoc Tiger T616、8GBメモリ、128GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、SIMスロット×2、microSDカードスロットなど
▽カメラ:前面800万画素、背面1,300万画素
▽バッテリ容量:7,000mAh
▽サイズ:248×157×9.2mm
▽重量:495g
サンドブラスト加工を施したアルミニウム筐体の10.4型タブレットだ。3万円台半ばで購入できる製品としては大容量の8GBメモリを搭載しており、長時間の使用でも速度低下が起こりにくく、快適に使い続けられる。また、4G LTE対応のSIMスロットを2基備えるのも特徴だ(うち1基はmicroSDカードと排他仕様)。
ほかに、ソニー製センサー採用のオートフォーカス付き1,300万画素カメラや、デジタルパワーアンプを備えるクアッドスピーカーシステム、ジャイロスコープなどを搭載している。
2万円台半ばで買える良コスパ機「NPad Plus」
【スペック】
実売価格:2万6,900円前後
▽ディスプレイ:10.36型(2,000×1,200ドット)
▽スペック:MediaTek MT8183、6GBメモリ、128GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、microSDカードスロット、音声入出力など
▽カメラ:前面500万画素、背面1,300万画素
▽バッテリ容量:6,200mAh
▽サイズ:247×157×7mm
▽重量:478g
SoCにMediaTek MT8183、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載と、十分なスペックを備えながらも2万円台半ばで買える、コストパフォーマンスの高さが魅力の10.36型タブレット。MediaTek MT8183はエントリークラスのSoCであり、3Dゲームなど重量級の処理には向かないものの、普段使いなら問題なく使用できるだろう。なお、バッテリ容量は6,200mAhで、やや少なめだ。
すべてが上質な最高峰タブレット「Galaxy Tab S8+」
【スペック】
実売価格:11万9,220円前後
▽ディスプレイ:12.4型有機EL(2,800×1,752ドット、120Hz)
▽スペック:Snapdragon 8 Gen 1、8GBメモリ、128GBストレージ、Android 12
▽インターフェイス:USB 3.0 Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、microSDカードなど
▽カメラ:前面1,200万画素、背面600+1,300万画素
▽バッテリ容量:10,090mAh
▽サイズ:285×185×5.7mm
▽重量:567g
先端の4nmで製造される「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載する、高性能な12.4型タブレットだ。ディスプレイには発色豊かな「Super AMOLED」有機ELを採用。120Hzの高リフレッシュレートで表示でき、映像コンテンツや3Dゲームを存分に楽しめる。また、Miracast対応PCとワイヤレス接続することで、サブモニターとしても活用可能だ。
製品には専用のスタイラスペン「Sペン」が付属しており、実際のペンさながらに手書きメモやスケッチなどを書き込める。Sペンを活用できるアプリとして「Galaxy Notes」などがインストール済みだ。
なお、14.6型有機EL(2,960×1,848ドット)、12GBメモリ、256GBストレージとした上位モデル「Galaxy Tab S8 Ultra」(実売価格:18万8,800円前後)もラインナップされている。
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