【幻の昭和スイーツ】あんずジャムのロールケーキを発見! このお菓子、覚えてる人はどれくらいいる?

ロケットニュース24

クリームソーダに固いプリン……最近、脚光を浴びているレトロスイーツ

絶滅危惧種としてよく名前が挙がるのが「たぬきケーキ」とか「シベリア」だと思うが、ちょっと待ってくれい。大好きだったのに、とんと見なくなってしまった昭和スイーツがあるのだ。

それは……ジャム入りのロールケーキ。スポンジケーキにジャムだけが入ったロールケーキである! 先日、30年ぶりくらいに見かけたので編集部へのお土産として買ってみたのだが……。

・ジャム入りロールケーキ

私が子供の頃に洋菓子店やパン屋さんで売っていたロールケーキ。

ロールケーキといえば、生クリームが入ったものが主流だけど、昭和の頃はスポンジケーキにアンズジャムだけサンドしているものも売られていた……。

ていうか、昭和の洋菓子にはやたらとあんずジャムが使われていたなあと思う。最近だとザッハトルテを食べたときくらいしか出会わないけど、昔は洋菓子の酸味担当はあんずジャムだったのだ。

そのあんずジャムがスポンジケーキの中にクルッと巻かれているロールケーキ、子供の好きだったのに全然見かけない……と思っていたら、駅ナカのポップアップショップで発見!


・高久ベーカリー

なつかしの「あんずジャムのロールケーキ」を販売していたのは、高久製パンという平塚のパン屋さんのポップアップショップ。大正時代からある老舗のパン屋さんで、「弦斎カレーパン」という商品が名物のこと。

だけど、それより目についたのは……なつかしい昭和のパンや洋菓子!

カステラにあんこを挟んだ「シベリア」に……

パンにカステラを挟んだ「カステラサンド」、長野のご当地パン「牛乳パン」……

そして私が懐かしさのあまり即買いしたのが「あんずジャムロールケーキ」と「いちごジャムロールケーキ」。

価格はどちらも1本650円。うちの編集部はおっさんばかりだから、きっとみんな懐かしがるぞ〜!


・みんなの反応は……?

ロケットニュース編集部は昭和48年から昭和60年生まれという、昭和生まれ100%の構成となっている。

この「あんずジャムのロールケーキ」、みんなも見覚えがあるはずだと思って、みんなに配ってみたのだが……

Yoshio「何これ、食べたことないよ」

まあ、Yoshioさんはアホの上司だから知らないのかもな……。

中澤「北海道で似たようなの見たけど、懐かしくはないな……」

たぶん、苫小牧銘菓の「よいとまけ」かな。これは違うんですよ……

砂子間「愛媛に似たようなのありますよね? でもこれは食ったことないっすね」

それは愛媛の一六タルト! 違うんです、これはあんこじゃなくてジャムが入ってるんです……

原田「うーん、初めて食べました」

あひるねこ「知らないです」


……あ、あれ? お菓子好きのサンジュンさんなら知ってるでしょ!

P.K.サンジュン「地方で見たことはある気がするけど食べてもピンと来ない」


最年長の佐藤さん! 佐藤さんなら知ってますよね? 甘いもの好きだし……

佐藤「……記憶にないな、うちの地元(島根)では売られてなかったよ」


逆に平成生まれが知ってる可能性にかけてPouch編集部のあんすずにも食べてもらったが……

あんすず「全然知らないです、すごく甘いですね」


……懐かしいの大合唱だと思ったら、知らないだらけの連発。誰とも懐かしさを共有できなくて悲しくなってきた……。


だけど、知ってる人もいた!

和才「かすかに記憶にあります。昔おばあちゃんちで食べた気がする」

営業・篠宮「見覚えあるし、食べたことあると思います」

結局、このお菓子を覚えていると言ってくれたのは二人だけ……。よかった。私だけの思い出の味じゃなかった。ちなみに和才は京都生まれ、営業・篠宮は静岡生まれ。私は長崎生まれと出身地はバラバラ。


・情報求む

久しぶりに食べたあんずジャムのロールケーキは、記憶よりもずっと甘くて、懐かしい味がした。ジャムの酸味とスポンジ生地の甘みのバランス、やっぱり好きだなあ。

こうして、人々の記憶から消えて、なつかしのお菓子は消えていくのかもしれない……。なんて切ないのだろう。でも、できれば絶滅から救いたい!

というわけで、このあんずジャムのロールケーキ、まだ売ってるところを知ってたら情報ください……!

参考リンク:高久製パン
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

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