巨人・岡本和真に50本塁打は可能か 「資質は村上宗隆に劣らない」の声…主将就任が覚醒の転機に?

J-CASTニュース

   巨人が3年ぶりのV奪回へ。キーマンとなるのが、新主将に就任した岡本和真だ。2022年の昨季は5年連続30本塁打を達成したが、好調な時期が続かず、8月に不動の4番を中田翔に明け渡す形に。打率.252、30本塁打、82打点と岡本の実力を考えれば、物足りない数字に終わった。


  • 巨人の本拠地、東京ドーム

「心に熱いものを秘めている」

   スポーツ紙デスクは、「チームが失速していく中で、自分が何とかしなければという思いが強かったと思う。ボール球を振りに行く強引な打撃が目立ち、力んでミスショットが目立った。本来の岡本は力強さと共に柔らかさを兼ね備えている。変化球を打つ技術に優れ、18年には打率3割をマークしていますしね。21年の39本塁打が自己最多ですが、選球眼を磨いて甘い球をきっちりスタンドに運ぶようにすれば、50本塁打をクリアできる可能性がある。長距離砲としての資質はヤクルト・村上宗隆(ヤクルト)にも決して劣らない」と評価する。

   岡本は高卒4年目に打率.309、33本塁打、100打点と大ブレーク。球界を代表するホームランアーティストとなり、20、21年と2年連続本塁打、打点の2冠王に輝いている。今季も村上とのタイトル争いが注目されたが、ライバルは史上最年少の22歳で三冠王を獲得。日本記録の56本塁打を樹立し、26本差をつけられた。2人の実力を考えたら、ここまでの大きな差はない。岡本に必要なのは変化だろう。現在の好不調が激しい打撃では、4番に返り咲くことも厳しい。

   巨人を取材するスポーツ紙記者は、こう期待を込める。

「坂本勇人に代わり、来年から新主将に就任したことが覚醒の転機になるかもしれない。積極的にリーダーシップを発揮する性格ではないですが、心に熱いものを秘めている。主将になって責任感が増したことで、打撃へのアプローチが変わってくるでしょう。クレバーな選手なので、コツをつかめばさらなる進化を遂げると思います」

   昨年味わった悔しさを糧に、大輪の花を咲かせたい。(中町顕吾)

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