ネタニヤフ復活、イランへの「敵基地攻撃」はあるのか?

アゴラ 言論プラットフォーム

イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ氏が同国の首相に復帰しました。

ネタニヤフ氏は所信表明でイランの核開発を阻止することが最優先事項だと述べています。

その意欲の表れなのか、イスラエル国防相は「2、3年以内」にイランの核施設への攻撃を行う可能性に言及していました。「2、3年以内」というのはイランが核兵器を開発できる最短の期間とされています。

2018年に米国がイラン核合意から離脱後、イランは国内からいIAEA監視団を追い出し、核兵器開発の前段階となるウラン濃縮を進めてきました。

大西洋評議会のマシュー・クローニング氏は2023年にイランの核武装が現実のものとなると懸念しています。

米国はイランの核開発を止めるために2015年に締結された核合意を復活させようとしています。

しかし、バイデン大統領は合意が「死んだ」と失言しています。

イランが核武装をすれば中東で紛争のリスクが高まります。

中東の石油に依存している日本も他人事ではありません。

欧州、アジアだけではなく、中東も紛争の危険と隣り合わせの一年になりそうです。

ネタニヤフ氏 同氏ツイッターより LPETTET/iStock