GM傘下のCruise、自動運転タクシーサービスを新たに米2都市で開始

CNET Japan

 General Motors(GM)傘下で自動運転車を手がけるCruiseは米国時間12月20日、テキサス州オースティンとアリゾナ州フェニックスで無人タクシーサービスを開始したと発表した。「Chevrolet Bolt EV」をベースに改良した車両を使ったサービスで、2022年夏にサンフランシスコで開始したのに続き、米3都市で利用できるようになったとしている。

Cruiseの自動運転車
提供:General Motors

 Cruiseの最高経営責任者(CEO)Kyle Vogt氏は20日、次のようにツイートした。「フェニックスとオースティンの両都市で、一般市民向けに初めて有料の配車サービスを完了した。サンフランシスコと同様に最初はサービス対象範囲を絞ったが、これから徐々に拡大していく予定だ。ただし、サンフランシスコですでに経験済みなので、これらの新たな都市ではもっと早く拡大できるだろう」

 当初はCruise従業員の友人や家族だけがサービス利用できるが、今後は一般の人々にも開放するという。フェニックス都市圏ではすでにWaymoが2018年に一部地域でロボタクシーサービスを開始しており、Cruiseはこれに続くことになる。

 今回のサービス拡大の一方で、自動運転車に対しては監視の目が強まっている。カリフォルニア州の車両管理局(DMV)は8月、電気自動車(EV)メーカーのTeslaが運転支援システムの標準パッケージ「オートパイロット」とその強化版「フルセルフ ドライビング(FSD)」を自律的な車両制御機能として宣伝していることが虚偽広告に該当するとして、申し立てをした。

 Cruiseの自動運転システムも規制当局の監視対象となっている。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は先ごろ、Cruiseの自動運転技術に関する調査を開始したと発表し、発表書類の中でCruiseの自動運転車に関し、「不適切な急ブレーキがかかったり、運転中に動かなくなったりした」との苦情が寄せられたとしている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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