健康・美容効果PRも…シリカ、ケイ素水は無意味? 国民生活センター、相談急増で注意喚起

J-CASTニュース

   国民生活センターは2022年12月7日、シリカやケイ素を含む飲料水などをめぐり多くの相談が寄せられているとして、「多く摂取することの有効性については明確な情報は見当たりません」と注意喚起した。

   美容や健康に良いと宣伝する商品が出回っているというが、エビデンス(科学的根拠)は不十分だと指摘する。

  • 国民生活センターの発表資料より

    国民生活センターの発表資料より

  • 国民生活センターの発表資料より

2021年度に急増

   国民生活センターの発表によれば、「シリカ」はケイ素を構成元素として含んだ物質で、これらを多く含み美容や健康に良いと宣伝するペットボトル飲料や健康食品、スティック商品が流通している。

   J-CASTニュースがインスタグラムで調べると、インフルエンサーなどがシリカやケイ素関連の商品を紹介する投稿が多数見つかった。

   しかし、ケイ素は多くの食品に含まれている元素で、普段の食生活で意識せずに摂取しているという。一日に必要な摂取量は明確でなく、美容や健康増進に役立つという十分なエビデンスはないとする。

   2022年6月には、ケイ素を配合した食品のチラシで肌のシミ改善や痩身効果などを記載したとして、消費者庁が販売会社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。

   全国の消費生活センターなどに寄せられたシリカやケイ素に関する相談は、過去5年半で429件だった。2021年度に急増し、国民生活センターはJ-CASTニュースの取材に「一部の商品は定期購入で販売されているようで、契約のトラブルが増えたのではないか」と分析する。具体的には次のような相談があった。

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