IDCは、世界スマートフォン市場に関する見通しを発表した。2022年の出荷台数は12億4000万台で、前年に比べ9.1%少なくなると見込む。需要の低迷や中国経済の後退による悪影響は今後も続き、市場の回復にはまだ時間がかかるという。
ただし、2023年の前半は厳しい状況が続くものの、下半期にほとんどの地域が成長に転ずると予想。出荷台数は、前年比2.8%増の12億7030万台とした。そして、2026年には13億9320万台まで増え、その間の年平均成長率(CAGR)を0.5%とした。
OS別出荷台数などの予測値は以下のとおり。
Android
- 出荷台数(2023年):10億3690万台(前年比:3.1%増)
- 出荷台数(2026年):11億4570万台(前年比:2.5%増)
- CAGR:0.4%
iOS
- 出荷台数(2023年):2億3350万台(前年比:1.3%増)
- 出荷台数(2026年):2億4750万台(前年比:1.9%増)
- CAGR:1.0%
合計
- 出荷台数(2023年):12億7030万台(前年比:2.8%増)
- 出荷台数(2026年):13億9320万台(前年比:2.3%増)
- CAGR:0.5%
スマートフォン出荷台数の推移(出典:IDC)
スマートフォンのタイプ別では、5G対応機の出荷が世界的に増えていて、2022年は全体の半分強を占める見通し。この割合は、2026年に80%まで上昇する。
また、折りたたみ式スマートフォンの出荷台数は2022年時点で全体の1%から2%にすぎないが、今後の価格低下やメーカーの参入により、確実に増えていくという。