無印良品を筆頭に「コオロギ」を使用した食材が珍しくなくなってきた。最近では「給食に使用された」なんてニュースも見かけたから、徐々にではあるが「コオロギグルメ」は広まりつつあるのだろう。
つい先日のこと。街をフラフラ歩いていると『コオロギカヌレ』なる商品を発見! コオロギ……カヌレだと? ちょちょちょ、意識が高いにもほどがあるだろ? コオロギカヌレ──。その実力や如何に?
・意識が高すぎる
日本にいるとあまり気付かないが、世界は急速な勢いで人口が増え続けている。いずれやってくる食糧危機を救うかもしれない貴重なタンパク質として、ここ数年「コオロギ」が注目されている。
一方、カヌレはここ1年ほどでブレイクしたフランス発祥のスイーツのこと。高級店のみならず、コンビニなどでも盛大に売り出されているためご存じの方も多いことだろう。そのカヌレにコオロギパウダーを練り込んで焼いたのが『コオロギカヌレ』である。
地球環境を意識した「コオロギ」と、流行最先端の「カヌレ」を組み合わせてしまうとは、現段階でここまで意識が高いスイーツが他にあるだろうか? 意識の高さで売っている我々ロケットニュース24としては、絶対に見過ごせない。
・御徒町で発見
で、この『コオロギカヌレ』を発見したのは、JR御徒町駅のすぐ近くにある「BUG TIME(バグタイム)」というお店。コオロギカヌレの他にも「コオロギパウダー」や「コオロギサブレ」を販売する “コオロギ推し” のショップである。
店内には「静岡県富士市の富士ファームで育てたコオロギを使用しています」とあったので、かなり上質なコオロギを使用しているのだろう。なお、コオロギカヌレは1つ250円であった。
・食べてみた
気になるのはやはり味だが、私(P.K.サンジュン)はコオロギ入りだと知ってしまっているためか、率直に「いるな?」と感じた次第だ。序盤は甘いカヌレだが、フワッと抜ける後味にコオロギの気配を感じずにはいられない。
同時に「スイーツとして十分に成立している」と感じたことも事実。もし私が正体を知らずに食べたならば『コオロギカヌレ』だとは気付かなかったかもしれない。それほど普通にカヌレ、普通にスイーツでもある。
・何も言わずに食べてもらったら
やはりこれは「コオロギ入り」と知ってしまうと冷静なジャッジが出来ない可能性が高いハズ。そこで当サイトのメンバー10人に「○○カヌレなんですけど、わかりますか? 味はどうですか?」とダマでコオロギカヌレを食べてもらうことにした。
まずは、ほぼほぼ違和感なく完食したメンバーの感想はと言うと……
亀沢「普通に食べられるよ」
原田「食べられますね。普通に美味しいスイーツです」
佐藤「全然食える」
和才「カヌレの経験値が無さすぎるんですけど、普通に美味しいと思います」
砂子間「全然食べられるっすね」
御花畑「全然食べられますね。コオロギ? でも言われても食べられます」
GO羽鳥「カヌレって初めてだけどあんまりだなぁ~。フランスって感じではないなぁ~。でも普通に美味しいよ」
コオロギうんぬんよりも「カヌレ」に戸惑うメンバーが多く、特にイヤな印象は持たなかったもよう。10人中7人が気付かないということは『コオロギカヌレ』はかなりのクオリティなのではなかろうか?
ただし、中にはすぐさまコオロギの気配をキャッチしたメンバーもいた。中でも幾度かにわたり「コオロギグルメ」をレポートしている中澤の察知能力は流石である。
あひるねこ「なんか違和感はあるけど食べられることは食べられる……」
Yoshio「なんかいるな?」
中澤「食べられなくはないけど……あいつがいますね」
中澤いわく「虫が入ってるのはすぐにわかりました。コオロギかカイコか迷いましたけど」とのこと。かつてコオロギが100匹練り込まれた「コオロギうどん」を食べている男は言うことが違う。将来的には「虫マイスター」も目指せる……かもしれない。
とはいえ、10人中7人がコオロギの気配に気付かなかったことは純然たる事実。あなたは『コオロギカヌレ』をどうジャッジするのか? 気になる人はぜひ1度お試しいただきたい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 BUG TIME(バグタイム)
住所 東京都台東区上野3-19-7
休日 日曜日、月曜日