どうも私は「乱」という言葉に弱いようだ。
なにせ、まず自信をもって推せるのが、もはや伝説となった「乱れづくり」の『木曽路御岳そば』。
「乱切り刃で仕上げ、麺の太さがふぞろいに……」とうたった『上野藪そば監修 藪そば』は「文句なし！ これは買い!!」と絶賛し、「乱切り仕上げ」の『奥会津山芋蕎麦』は、威風堂々のランク入り。
そして今回もまた……
む……
むむむ！
この図、どこかで見たことある。そうだ、同じメーカー「奈良屋」の『奥会津山芋蕎麦』でも見たことのある “3本図”……。
しかし前回と違うのは、以前が「絶妙な乱切り仕上げ」だったのに対し、今回はなんと「極端な乱切り仕上げ」になっているということっ……!! 麺の太さも以前より太い！ これは期待。かなり期待!!
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
5分くらいゆでて……
完成。
して、そのお味は──
高すぎる……。あまりにも……完成度が……高すぎる!! もうね、唸った。これは美味いよ。めちゃくちゃ美味い。以前の『奥会津山芋蕎麦』と見た目は似ているかもだけど、こっちのほうが衝撃度は上！ 飛び抜けてる!!
まずは「極端な乱切り仕上げ」での不揃い麺が最高。好みもあるとは思うが、私のハートをドッキュンドッキュンと撃ち抜いた。そして、その麺の食感もいい……舌触りというの？ ややザラついてて……クァーッ!!
その昔、おじいちゃん（私の祖父）が蕎麦を打ってくれたことがあった。その時の食感が、まさしくコレ！ 手作り感というか。これはたいしたものだよ……。そんな昔の思い出をフラッシュバックさせるだなんて……!!
「家そば」か「外そば」かなら、圧倒的に「外」でしょ。ぶっちゃけこれ、商売できちゃうかも。まいったなぁ……。これは本当に困った。何に困ってるかって、ランキングの順位である。何位に据（す）えれば良いのだろう。
温か冷なら……どっちも美味いと思うけど、冷のほうが衝撃度は高いと思う。「極端な乱切り仕上げ」のインパクト、本当に最高。覚えておいた方が良いのは「奈良屋の蕎麦はヤバい」ということ。完成度、高すぎる。脱帽！
執筆：GO羽鳥
Photo：RocketNews24