最新スマホが「実質0円~」のはずが「下取り0円」の辛口査定でアテが外れる!? 下取りキャンペーンで過度の期待は禁物【やじうまWatch】

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 Google ストアによる、Pixelシリーズの下取りの査定結果がSNS上で波紋を呼んでいる。

 事の発端は今月上旬、Googleの最新スマホ「Pixel 7」シリーズの予約受付とともにGoogle ストアで始まったキャンペーンにおいて、対象スマホの下取りとストアクレジットの組み合わせで、Pixel 7が実質0円から手に入るという太っ腹な予約特典が設けられていたこと。なかでも「Pixel 4」は一般の買取相場よりはるかに高い最大6万1500円もの下取価格が設定されていたせいで、中古スマホ販売店やメルカリなどからPixel 4が消えるという珍現象まで起こっていた。

 しかし、そのタイミングで投稿されたのが、9月12日まで行われていたGoogle創立記念セールの同様のキャンペーンにおいて、下取りの「Pixel 4a」が0円と査定されたことを報告するツイート。それ以前にも同種の「査定0円」を報告するツイートはちらほらあって、どうやら一般的な中古スマホ販売店よりも査定基準がかなり厳しいようだ。Twitterで「Pixel7 0円」で検索すると、今回のキャンペーンでPixel 7を注文できたことを喜ぶツイートと、これから提示されるであろう自身の査定結果について恐れおののくツイートが入り交じる状態にもなっている。

 当然ながら中古スマホの下取価格は端末の状態によって異なり、必ずしも提示されている最大額となるわけではない。また、Google ストアの下取りプログラムは、新しいスマホが届いてから旧スマホを発送し、そのあとで正式な査定額が出るという流れだ。新スマホを使い始めてしばらくしてから実際の査定額を知って、注文時点の見積額を大きく下回っていてビックリ、ということも考えられる。

 Google ストアの下取りプログラムを利用するにあたって留意してほしいこととして、グーグル広報では以下のようにコメントしている。

下取りサービスは、その特性上、スマートフォンの状態により金額が変動いたします。お見積もり金額の精度を上げるためにも、入力された情報に相違がないか再度ご確認いただきますようお願いいたします。また、ご利用になられる前に、ぜひこちらの「下取り価格を最大化するためのヒント」もご覧いただけると幸いです。

 あわせて、「査定0円」といった厳しい結果が実際に出ることはあるのか、その査定基準についても、グーグル広報に聞いてみた。

下取りプログラムは、PCSワイヤレス・ジャパン合同会社がGoogleに提供する契約サービスの一部として、提供しているサービスです。スマートフォンの最初の下取り価格の見積もりは、お客様が入力した情報に基づいています。最終的な価格は検査に基づいてPCSワイヤレスにより決定されます。情報に相違がある場合は、下取り価格にプラスまたはマイナスの影響を与える可能性があります。

下取り価格の相違について考えられる理由は次のとおりです。

  • スマートフォンの電源がオンまたはオフにならない:スマートフォンの電源がオンにならない、オフにならない、または充電器に問題がある。
  • 画面の破損:画面にひび割れ、破損、傷、ドット抜けがある。LCDが暗い、焼き付きが発生している。
  • タッチスクリーンが機能しない:タッチスクリーンが反応しない。
  • バッテリーが膨張している:バッテリーが破損または膨張したデバイスを発送しないでください。これらのデバイスはクレジットの対象とはならないため、返品は受け付けていません。
  • スマートフォンが記載された手順に沿って出荷時の設定にリセットされていない:スマートフォンのアクティベーションロックがまだ有効になっている。
  • 報告されたスマートフォンのモデルが正しくない:受領したスマートフォンのモデルが、お客様が選択したモデルとは異なる。
  • 新しいスマートフォンの配送後14日以上経過してからGoogleがスマートフォンを受領した。
  • スマートフォンの紛失または盗難が報告されている:下取りの手続きは行われず、スマートフォンは返却されません。このようなスマートフォンには規則が適用されます。
  • 届いた荷物の中身が空だった、または違うアイテムが入っている。

なお、こちらでもご説明しておりますが、お客様は、検査で評価が下がったデバイスでも下取りに出すことができますが、下取り価格をより正確に反映した低い払い戻し額が提供されます。検査後の価格が下取り額の見積もりの75%を下回った場合は、お客様にスマートフォンが返却されます。

 では、逆にどういう状態であれば最大額の査定になるのか? 一連の「査定0円」報告を見ていると、「これは未開封・未使用品でなければ無理なのでは……」との疑問も出てくるが、グーグル広報によれば「下取り端末の最大額の査定は使用済み端末を含み、未開封・未使用品には限られません」としており、やはり、こちらの「下取り価格を最大化するためのヒント」を確認するよう求めている。

 また、「査定価格については、市場価値とキャンペーンに応じて変化していますが、査定基準は変わっておりません」としている。今回のPixel 7の「実質0円~」キャンペーンに限らず、今後、Google ストアの下取りプログラムを利用する際は、最低限、同ストアのヘルプページに目を通しておこう。

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