スタイルポートは10月11日、空間イメージの把握に役立つウェブVRサービス「ROOV housing(ルーブ ハウジング)」を、10月1日より販売開始したと発表した。
「ROOV housing」
スタイルポートは、住宅の3Dコミュニケーションプラットフォーム「ROOV(ルーブ)」を開発・運営している。ROOVは、新築マンション販売業界のVRクラウド型内覧システムとして、これまでに全国で80社、400以上の販売現場で採用されているという。
今回のROOV housingは、戸建住宅販売におけるプラン提案から引き渡しまでの課題を解決するウェブVRサービス。施主は自宅にいながらVRを操作し、オンラインの3D空間上で、戸建て住宅事業主とのコミュニケーションが可能だ。
戸建て住宅事業主は、プラン提案から図面調整までを、円滑かつ効率的に進めることが可能。プランが確定してからは、VRで家具、家電のレイアウトをシミュレーションするなど、着工から引き渡しまでの期間、フォローツールとして利用することもできる。
ROOV housingでは、住宅用プレゼンテーションCADで書き出されたデータを、高画質フォトリアルなクラウド型VR内覧システム「ROOV walk(ルーブ ウォーク)」に自動変換することができる。新たに開発した「Nimbus(ニンバス)」システムによる、クラウド上での高速ベイクで、従来かかっていたデータ変換時間を、約90%カットしたという。
また、独自開発の3DCG表示エンジンにより、特別なアプリや再生プレイヤーをインストールすることなく、ウェブブラウザ上で操作することが可能。2DのパノラマCGとは異なり、VR空間内を実際に歩くように移動したり、好きな場所に家具を置いたりするなど、より実態に近い空間体験が可能となる。
気になることや変更依頼したいことがあれば、VR空間内の任意の場所に、付箋を貼ったり、コメントや図形を記入したりすることができる。これまで対面で、PC画面や印刷した図面などを見ながら行っていた空間のイメージ調整を、オンラインで行えるようになり、認識のずれや「言った言わない」等のトラブル解消に役立つとしている。