2022年9月30日、韓国政府の発表により2022年10月1日以降の韓国入国者に対するPCR検査義務が廃止された。入国後隔離、入国前PCR検査義務が全て解除されたことに続き、今回の入国後PCR解除により韓国入国時のコロナに対する防疫処置は全て廃止された形だ。
・検討から決定までが早すぎた
上記の通り、入国後PCRの廃止が決定したのは9月30日。だが実は、入国後PCR廃止に対する検討を行うという発表があったのは9月29日。検討から決定まで1日で終了した。
廃止にはなったものの、入国後3日以内にコロナを疑う症状のある人は保健所にて無料でPCR検査を受けられるし、命に関わる可能性が高い変異株が発生した場合は再導入を検討するとのことだ。
・室内マスクも解除検討
なお、韓国政府は9月26日より室外でのマスク着用を全面解除した。26日以前は人が50人以上集まるイベントやソーシャルディスタンスを保てない場合はマスク着用が必要だったが、26日以降は外であればマスク着用は自由となったのだ。
それに続く9月29日の発表で、韓国政府は室内でのマスク着用義務も解除検討すると発表した。世界各国でマスク着用自由化を進めているし、コロナ防疫に成功したといわれる台湾も11月よりマスク着用義務を解除検討しているということで、韓国も世界基準に合わせるという旨だ。
室内マスク解除に関しては、子どもの成長や発達にマスクが妨げになっている可能性があるとの専門家の意見を考慮し、まずは幼稚園や小学校で行われる予定とのこと。
・日常へ戻れる日が近い
今までの韓国政府のコロナ防疫に対する発表をまとめると、
2022年5月2日 室外マスク着用義務緩和
2022年9月3日 入国前PCR検査廃止
2022年9月26日 室外マスク着用義務解除
2022年9月29日 入国後PCR検査廃止検討、室内マスク解除検討
2022年10月1日 入国後PCR検査廃止
以上のように、9月に入ってから猛スピードで進んでいる。
これで、日本人観光客は韓国に入国するときに電子渡航認証(K-ETA)とQ-CODEのみ必要となる。また、現在は10月末までとなっている無ビザ入国も、日本が10月11日から韓国人に対する無ビザ入国を解禁する以上相互主義で解禁される可能性が非常に高い。
3年前のように自由に両国を行き来できる日がついに近づいてきた。ふらっと旅行に行くのはまだしばらく時間がかかりそうだが、徐々に元の姿に戻るはずだ。日本のみなさん、韓国でお待ちしております。
参考リンク:韓国疾病管理省サイト(韓国語)、韓国保健福祉部サイト(韓国語)
執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.