アマゾン、CO2排出削減に向けた取り組みの最新状況を発表

CNET Japan

 Amazonは、自らが販売するデバイスが、たいていは二酸化炭素を排出する発電方式で作られた電力で動いていることを知っている。「Fire TV」をコンセントに接続するにしても、「Kindle」を充電するにしても、米国では使われる電力の供給元はおそらく石炭や天然ガスなどの化石燃料を燃やす発電所だ。そこでAmazonは、デバイス利用時のカーボンフットプリントがどれほどになるか、計算できる仕組みを設けたいと考えた。

Amazonの各種デバイス
提供: Best Buy; illustration by CNET

 この仕組みを作るために、Amazonは、Carbon Trustと提携し、電子機器の利用によって生じる炭素排出量を測定する規格の策定に乗り出した。この情報があれば、Amazonが持続可能なエネルギーに投資してデバイスのカーボンフットプリントを相殺する取り組みに役立つはずだ。

 この取り組みについてはCarbon Trustが米国時間9月21日に発表していた。加えてAmazonは同28日、気候変動を引き起こす炭素排出を2040年までに実質ゼロにするという同社の目標に合致した製品を開発するための取り組みである「Climate Pledge Friendly」認証について、新たに9つのデバイスがこの認定を得たと発表した

 今回Climate Pledge Friendly認定を受けたのは、「Alexa Voice Remote Pro」「Echo Auto」「Echo Dot」「Echo Dot with Clock」「Echo Dot Kids」「Fire TV Cube」「Fire TV Omni QLED」シリーズ、「Halo Rise」「Kindle Scribe」の9製品で、すでにこの認定を得ていた「Echo Show 15」「Fire TV Stick」「Kindle Paperwhite」の仲間に加わった。

 Amazonはほかにも、すべての製品配送を2023年までにすべてリサイクル可能な紙の梱包材にする構想についても、最新の進行状況を発表した。2020年に発表されたこの取り組みは、予定より早く進んでおり、米国で出荷される複数の製品については、リサイクル可能な紙の梱包材が使われるようになったという。

 プラスチック製のエアークッションなど、Amazonの一部の配送で使われている紙以外の梱包材は、地域によってはリサイクル可能なほか、製造段階で環境に与える影響が紙より小さい場合もある。それでもAmazonとしては、現在利用できる梱包素材の中で、最も広範にリサイクル可能な梱包材は紙だとしている。

 Amazonでデバイスとサービスのエネルギーと持続可能性のディレクターを務めるMaiken Moeller-Hansen氏は、新しく購入したデバイスを開封する際のわずらわしさをなくすことが目標だと述べ、「『こんなにたくさんあるもの(梱包材)をどうすればいいのか、これは最終的にどこに行くのか?』というお客様の声がある」と指摘した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Source

タイトルとURLをコピーしました