どこに出しても恥ずかしい大人の佐藤です。もっと立派な大人になる予定だったのだが、どこでどう間違えたのか、顔芸だけが取り得のオッサンになってしまった。そんな私は最近『びっくりドンキー』で、またしても恥ずかしい思いをした。
2022年9月22日から「北海道ミニソフト」が期間限定で税込100円になっているので、それだけを注文するはずが、自らの浅ましさに気づく出来事に遭遇してしまったのだ。私は本当に恥ずかしい大人だ……。
・今だけ100円
このキャンペーンは同日から11月8日まで全国で実施されているものだ。なお、一部店舗では実施していない。あらかじめ公式ページで未実施の店舗を確認して欲しい。
さて、私が訪ねたのは東京・南池袋店である。以前は新宿にもお店があったのに新宿の店舗は復活する気配がない。したがって、びっくりドンキーを利用する時は池袋に来ないといけないのである。新宿に再出店してくれ~!
入店すると、母と息子の2人連れのいる席の隣に通された。息子さんは小学5年生くらいだろうか。少し遅めの昼食と楽しんでいる。そんな親子の隣に、ミニソフトを食べる気満々のオッサンが来てしまった。とくに問題はない……はずだ。
メニュー表を見ると、北海道ミニソフトは……200円? あれ、おかしいな。このお店もキャンペーン実施店だったはずなんだけど。
注文はタブレット端末で行うので、そちらを見たところ、ちゃんと北海道ミニソフト今だけ100円になっていた
ヨッシ! これだけ頼んじゃうぞ。びっくりドンキーで会計100円ってあんまりないよな、ウッシッシ!!
・刺さるような息子さんの視線
注文を完了しようとしたところ、何やら視線を感じる。どうも隣の息子さんが私はガン見しているようだった。そりゃそうだよな、「いかがわしいオッサンが隣に来た」、そう考えているに違いない。
自分のいかがわしさにはかなり自信がある。最近はご無沙汰だが、これでも職質の常連だ。感受性豊かな子どもが私に釘付けになっても驚くことではない。直観的に「こいつヤベエ」と思う方が自然であり、素直な反応である。
私はその視線に、心の中で「坊主、ちゃんとメシ食いな。大きくなれねえぞ」と応えておいた。
ヨシ、じゃあミニソフトだけを注文しちゃうぞ。ウッシッシ!
と、今度こそ注文を完了しようとしたところ、息子さんはふと思い出したみたいに母親にこう言ったのだ。
「ママ、帰ったらご飯炊いて、洗濯物を取り込んでおくね」
私は再度、心の中で言う。
『坊主、お前さんは偉いな。お母さんの手伝いをしてんのか。おっちゃんがガキの頃は、オカンの手伝いなんか全然しなかったな。ゲームばっかしてたから、何度も「いい加減にせんと捨てるよ!」と脅されたもんだよ、ハッハッハ。怒られることしかできねえガキだったっけな。
お前さん、きっと勉強もできるんだろうな。いいか坊主よ、立派な大人になんな。おっちゃんみたいになっちゃいけねえよ。100円のミニソフトだけを注文しようとする、いかがわしい大人になるじゃねえぞ』と。
そんなことをマジナイのように心で唱えながら、ふと隣を伺うと、息子さんは変わらずめっちゃコッチ見てる! そんなに見られたら頼めないだろ! ミニソフトだけだなんて。俺には無理だ!!
ってことで、ホットコーヒーも注文しました。
フッ、負けたよ、坊主。俺も人の子だ。ミニソフトだけを頼むのは問題じゃないけど、なんだか気が引けちまったよ。
ところで! ソフトクリームの材料となるソフトミックスは、北海道伊達市の協力会社から毎日お店に届けられているそうです。
製法や殺菌法にこだわっており、濃厚なのに臭みやクセはなく、口当たり滑らかで後味はサッパリ。ハンバーグを食べたあとの口直しにぴったりのデザートである。
・達者でな
いつもであれば満面の笑みの自撮りで、「ミニソフトうめええええええええええ!」とやるところだが、今の私にその勇気はない。伏し目がちに食べる姿をスマホに収めるのが精いっぱいだった……。
そしてそそくさと席を立ち、会計を済ませて店を後にした。背中に息子さんの視線を感じながら……。
『いいか坊主、お母さんのいうことを良く聞くんだぞ。勉強はしっかりしろよ、そうしないとおっちゃんみたいな変な大人になっちまうからな。「元気があれば何でもできる」って偉い人が言っていた。身体には気を付けな。達者で暮らせよ』
店を出ると、吹き抜ける風が冷たく感じた。秋はもう、そこまで来ている……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 びっくりドンキー 南池袋店
住所 東京都豊島区南池袋2丁目26-1 0 アクティオーレ南池袋2F
時間 8:00~23:00 (L.O. 22:30)