朱色の墨汁でカニカマの絵を描く練習

デイリーポータルZ

朱色の墨汁でカニカマの絵を描く練習だ

夢の中の自分が朱色の墨汁でカニカマを描いていた。触発されて、現実の自分もやってみた。

夢でやっていた

この夏、新型コロナウイルスにかかってしまった。幸い発熱などの症状はすぐに治り、決められた日まで自宅でぼんやりと過ごすことになった。

外に出られない不完全燃焼な日々を過ごすうちに、寝ている間に見る夢が鮮明になってきた。

ある日の夢。僕は先生が添削の時に使う朱色の墨汁を持っていて、筆に付け、横にシュッと動かして見事なカニカマの絵を描いていた。「誰でも簡単に描けるよ」と僕は誰かに教えていた。

墨汁を棚にしまって目が覚めた。

夢の再現

印象的な夢だった。しかもそこまで支離滅裂ではない。薄ぼんやりと説得力がある。朱色の墨汁でカニカマは描けそうだ。

夢でしまった棚には墨汁はなかったので通販で買った。置き配ありがとう

半紙に向かって座り、筆に墨汁をつけてシュッとやってみる。 

シュッ
下半分にかすれた線を足す

ちょっとそれっぽい。カニカマの質感と、赤と白の混じった色合いが出てきた。夢で見た映像と一緒だ。こういうのをたくさん描いていた。 

現実でもやろう
盛り付けた様子も描いてみる

シンプルな作業だがやはり巧拙はあって、カニカマっぽくなったりただの赤い線になったりする。

筆の毛先がバラけずに塊っぽさを出しつつ、ほどよくかすれた表現を加えるのがいいみたいだ。

これは、かすれがないけどいい形になった。おいしそう

一発で描きたい

描いていくうちに、描き足さずに一発でカニカマにしたくなった。

こんな感じで

カニカマっぽい形の線を描きつつ、途中でちょっとかすれると良い。 

何本か並べるとパックに入ったカニカマになる
細いのも良い。カニにすごく似せてあるタイプのカニカマ
これも良いな。勢いがある
たくさん描いた

夢の再現は、現実感が薄くて神秘的だった。今の僕こそが夢で、今まで夢だと思っていたものが現実だったのかも、という気がしてくる。 

エビも描いた

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