去る7月31日、3年ぶりのヘボコン、「ヘボコン2022」を開催した。
ロボットなんて作る技術も根気もない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベントである。
数々のポンコツが、可能な範囲で全力のバトルを繰り広げる、熱く、そして生ぬるい…なんだか矛盾した一夜であった。この記事はそのイベントレポートである。最後に重大告知もあるよ。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。(動画インタビュー)
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伝わらない写真集
まずはイベント風景の写真をいくつか見ていただこう。
写真だけ見てもどういうイベントだったのか全く分からないことと思う。
そこで、まずは主催者である筆者が特に印象に残った7試合をご紹介することで、ヘボコンがなんであるかを理解していただこう。
なお、前提として下記だけ覚えておいてほしい。
- ルールはロボット相撲。相手を板から押し出すか倒すと勝ち
- トーナメント戦だが、優勝や準優勝は無価値。ヘボくないから
- 最も名誉ある賞は「もっとも技術力の低かった人賞」、通称「最ヘボ賞」。投票で決まる
底辺を目指す熱くぬるい戦いを、どうかご覧いただきたい。
1回戦第3試合
ロボファイナル(やまねせいや(ザマプロ))
vs
インテリくん2号(常盤の森ねこねこカレッジ)
ロボファイナルは、いわゆるセミファイナルがモチーフ。路上に落ちているセミに近づくといきなり飛び上がる、あの現象のことだ。
機体全体がスイッチになっている。相手が上に乗りあげると矢印部分のアルミホイルがずれて通電、死んだようだったiPhoneがすごい勢いで暴れはじめる。
それで相手を驚かし、混乱させるという作戦である。
対するインテリくん2号は、名前のとおり知性で相手を打ち負かすマシン。
この難しそうな本は「古典制御論」。中でも難解を極めるラプラス変換のページを相手に見せつけることで、相手を混乱させるというコンセプト。
敵にある程度の知性があれば有効かもしれないが、我々ヘボの民には無効な可能性もある、危険な実装だ。
お互い、相手を混乱させることを作戦とした両機の戦い。実際の様子を見ていただきましょう。
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動画のあとにGIFで紹介していきます。お好きな方でどうぞ
土俵から落ちていくロボファイナルのiPhoneは、まんまと混乱させられているようにも見えた。
いきなり暴れるロボファイナルと、相手を混乱させるインテリくん2号、両者の必殺技がきれいに炸裂した完成度の高い試合展開であった。
というか、そもそもロボファイナルは相手を押す機構がないので相撲的には勝ち目がなかったのだが。しかしヘボコンにおいては勝敗よりも「技が決まって満足」が最大の戦果なのである。
1回戦第5試合
一撃必殺黒ひげタンク(中W)
vs
政治の重さを感じるロボット(Live and Jet Die)
ロボファイナルしかり、ヘボコンには一つの技にすべてを注ぎ込んだロボットがしばしば登場する。選択と集中といえば聞こえが良いが、出場者には2つ以上の機能を作る技術も根気もない、という事情もある。
この黒ひげタンクもそんな単機能タイプ。
強力な一撃を放つことができるが、弾数は1発。他には移動機能すら持たず、とにかく相手を一撃で沈めなければ勝ち目はない。この潔さ!
そして政治の重さを感じるロボットは、米ワシントン出身、日本で働く同郷の英語教師たちが、この日のために全国から集結したという、熱いチームだ。
後ろにある棒は、ワシントンD.C.のシンボルである、ワシントン記念塔。
これが動力源となるのだが、電気を使わないでうまく推進力を生みだしている。
しかしこの対戦、海賊がワシントン記念塔を砲撃しようとしているという、米国にとって由々しきシチュエーションである。試合の様子を見てみよう。
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動画
時間切れの際の判定基準は、より敵陣に攻め入った方が勝利と決まっている。今回は政治の重さを感じるロボットの勝ちとなった。
さて、気になるのは黒ひげタンクの内部から聞こえていたあの異音だが…。
つまり、「一撃必殺のマシンです」というのは相手を油断させる真っ赤なウソ。砲弾も飾りであり、敵が油断したところで中から現れた不意打ち号が相手を蹂躙する、という作戦だったのである。やり口が汚ねえ……!
そんな汚い手を使ったうえで、実際には不意打ち号も出口をふさがれ見事に負けた。
すがすがしいまでの完敗。ヘボの見本市ヘボコンに、この日「卑怯な手を使って負ける」という新たな花が咲いた。
1回戦第9試合
カリフォルニアズ・グレート・アメリカ(inuro)
vs
アルティメット・ミッフィー(ミッフィー軍団)
今大会中、もっとも印象に残った試合がこちらだ。まずはマシンから紹介していこう。
開発者のinuroさんは米国在住。アメリカンヒーローのおもちゃをダクトテープ(米国版ガムテープ。めちゃくちゃ粘着力が強い)で固めたもの。
このクモの巣のようなビジュアル。正義の味方だけで構成されているのになんでこんなに悪役っぽいのか。
対戦相手は仲良し小学生3人チームの、ミッフィー軍団……だったのだが、都合により2人が会場に来られず、一人での参戦に。
ロボットもよくできているが、それ以上に目を引くのはチームメンバーの友情だ。上の写真では機体正面に肩車する3人の写真が貼られているし、よく見ると側面の車にも
彼らの夢を打ち砕きに来たカリフォルニアズ・グレート・アメリカがますます悪役に見えてくる展開である。そんな試合で、事件は起きた。
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動画
ビジネスの世界ではプレゼン直前にWindows Updateが始まるように、ヘボコンにおいては試合直前にレゴのファームアップデートが始まるのである。あまりの間の悪さに友情劇も吹き飛び、この日いちばん、会場が沸いた。
1回戦第14試合
『戦慄の爆音ロボ』ツインシンバルくん(イシイハジメ(ザマプロ))
vs
パープルゾウさん(かーねるおいさん)
ビジュアルショックの2機が集い、華やかながらも目に毒だったのがこの対戦。
目を真っ赤に充血させたサル2匹が、シンバルを鳴らしまくるという狂気を感じるマシン。大きな音と表情で敵の戦意を喪失させるのが狙いだ。
なお見た目で一発ネタ的なマシンに見えてしまうが、実は前進機構が独特でおもしろい。
対戦相手はパープルゾウさん。
バンダナを巻いたゾウさん。個々に見ていくとかわいい要素しかないのに、総体としてなんでこんなに不気味なのか。会場を不安に陥れるロボットだった。
(狂気が)集まれどうぶつの森、といった感じの対戦だが、試合の様子も見ていただこう。
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動画
時間切れで、より敵地に攻め入っていたツインシンバルくんの勝利。製作者のイシイさんに勝利のコメントをきくと「試合には勝ったけど恐怖感では負けていたのでは」とのこと。いったい何の試合をしていたのだ、あなた方は。
1回戦第2試合
量りズム(こやしゅん)
vs
ジャンピングイカパンチハリケーン(仂㌠)
ここでイベント序盤に話を戻す。1回戦の2試合目にして、早くも今回の大会で最注目の対戦が行われた。
過去3年連続で最ヘボ賞を受賞していた、王者こやしゅんさんの初戦だ。
基本的に時系列で試合を紹介しているこの記事、なぜこの対戦をあとに回したかというと、所見の方に見ていただくにはハイコンテクストすぎたからである。
「りょうリズム」ではなく「はかリズム」。
ヘボコンの機体ルール「重量1kg以内」に準拠するため、量ることをテーマにしたマシン。
メスシリンダーから六分儀にいたるまで古今東西の計器を搭載。メトロノームが「リズム」を担当。
機体の後部は6台のメジャーになっており、引き出したメジャーが巻き戻る衝撃で、マシンが前進する。無電源タイプのロボットだ。
ここまでの説明ですでに論理的に納得しかねる文がいくつかあったと思うが、「そういうものだ」と思っていったん飲み込んでほしい。
対戦相手はジャンピングイカパンチハリケーン。
イカに統一されているのは見た目のコンセプトだけではない。動きがまたトリッキーなのだ。
技術力のない人が参加するヘボコンでは、機体のベースに市販のおもちゃやタミヤの工作キットを使うのが主流だ(ゆえにタミヤは「武器商人」と呼ばれている)。しかしたまにこういった完全オリジナルで作り込まれた機体が登場することもある。
その開発力には敬意を表したいが、とはいえほんのちょっとしか前進できていないのもヘボコンの現実である。
そんな二人の対戦は…
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動画
なにがおきたのか。前述のとおり、量リズムはメジャーが巻き戻る衝撃で進む。ただしメジャーから手を離すとメジャーが落下して逆に量リズム本体がそれに引っ張られてしまうため、メジャーを手に持ちこやしゅんさん本人が並走する必要である。
つまり、メジャーが巻き戻る速度より速くこやしゅんさんが走ることにより、理論上このロボットは進むことができる。
…無理。
2回のリトライに失敗し、最終的にこやしゅんさんが取り出したのが、
メトロノームの中身を取り出したものだ。3回目の再試合、ラストチャンスはこれで挑むこととなった。
全23試合の中でも、圧倒的な情報量の対戦であった。(これでも端折ったことがたくさんある!)
決勝戦
ベルコンⅠ型(チームノックアウト)
vs
ダンボー(たかたけいた)
さて、ヘボコンにおいては1回戦が本番、あとは消化試合とよく言われる。いろいろな燃えないゴ…じゃなかった、ロボットが続々登場する1回戦が一番のお楽しみで、それらが勝とうが負けようが正直知ったこっちゃないからである。
とはいえトーナメント戦のレポートで決勝戦に触れないわけにはいかない。これがまた熱い対戦カードだったのだ。
5歳の男の子が作った素朴なロボットが決勝に勝ち上がってきた。こんなことが起きうるヘボコンの老若男女平等ぶりにも感じ入る。
未就学児ながらもインタビューにもしっかり受け答えしており優秀。また試合に勝つたびに小躍りを見せてくれるなどチャーミングな男の子。決勝ということで、ダンボーもヘボコン特有の敗者の部品を勝者が受け継ぐ文化によりかなり派手になっている。
対戦相手はベルコンⅠ型。
ここで一つ矛盾にお気づきだろうか。正面から相手にぶつかることで相手をキャタピラに乗っけていく作戦だが、光学迷彩のフィルタのせいでキャタピラを相手にぶつけることができない。
それはともかく、注目してほしいのはこの年齢差である。年齢制限のないヘボコンにおいて大人の出場者がしばしば直面するのが、このいい大人が子供を負かしていいのか問題。大人げない行いで会場中の顰蹙を買うかもしれない。また経験上、小学校低学年以下は泣いてしまう子も多い。決勝まで勝ち残れたとなればなおさらだ。
さて試合の行方は…。
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動画
大人の勝利であった。
ベルコンⅠ型、実のところ、負けるのは簡単である。リモコン操作のマシンは手加減することもわざと自滅することも自由自在なのだ。しかしながら、本番では子供が相手と言えども手を抜かず正々堂々と戦う。これがスポーツマンシップであり、子供に見せるべき大人の背中ではないだろうか。
チームノックアウトの試合後のコメントは「このような結果に終わりました。すみませんとしか言いようがありません」。
ヘボコンにおいて「勝ったらあやまる」はもはや様式美となっている。しかし今回は謝罪の形をとった、けいたくんの将来へのエールであるようにも思えた。
名誉ある受賞ロボットたち
というわけで、試合の様子はここまで。他の試合はライブ配信のアーカイブで見てほしい。では次に今回の受賞ロボットを見ていこう。
さきほどはドラマチックな展開につい熱くなってしまったが、優勝と準優勝はわりと価値の低い賞である。
続いて、審査員が好みでえらぶ審査員賞。二番目に名誉ある賞とされている。
個人的には呼び込みくんミニの片目がビーズを使ってサイボーグっぽくなっているところ、また
ちなみに阿部先生は青山学院大学大学院特任教授で、Eテレのプログラミング番組の慣習も務める「プログラミング教育といえばこの人!」という感じの超有識者。ヘボコン的には小学校の授業を一緒に行う戦友でもある。
最後の審査員講評では「みなさんの想像力と、実際作って動かすところは素晴らしい」と会場にエールを送るとともに、「大舞台に上がる前に一回はテストする!これをやらない限り進歩はないです」と、ヘボコンに蔓延する「作って満足」精神に喝を入れていただいた。僕も毎回やるたびにそう思います。
すでにご紹介したこちらのロボ。実は海外のヘボコンでは政治風刺をテーマとしたロボットはよく見られる傾向で、米国出身のチームにより日本に新しい風が持ち込まれた形となった。
ちなみに田中先生は小山工業高等専門学校の先生であると同時に、NHK高専ロボコンの競技専門委員を務められている。もともとロボコンのパロディから始まったヘボコンであるが、まさか本家の競技委員の方に審査に来てもらえるようになるとは思わなかった!
講評では「みなさんの独創的なアイデアを参考に、ロボコンの方にも生かしていきたい」と語っていただいた。嬉しい感想ではあるが、正直生かさない方がいいかもしれないとも思う。
こちらのマシンについては既にご紹介したとおりである。本当にこっちを見ないでほしい。
今大会のゴールドスポンサーであるセメダイン株式会社様より、セメダイン賞が贈呈された。
アレルゲンといえば取り除くことばかり考えていたので、こうやって一か所に集結させるという発想は斬新であった。また、いろんな香りを正面についたファンで風に乗せて敵に送るというコンセプトもあったのだが、
ファンというのは羽根が湾曲しているから風が起きるのであって、平面だとただの回転盤である。コンセプトのユニークさに加え、物理への理解の甘さも手伝っての受賞となった。
そして、ヘボコンにおけるグランプリ、最ヘボ賞に輝いたのはこちらである。
友情を背負った大事な試合の最中に、ファームアップデートが始まってしまうという前代未聞の間の悪さで受賞!これぞヘボコンといった素晴らしい戦績を残してくれた。
さて、ここでスポンサー紹介をはさんで、最後にこれまでに登場しなかったロボットを一挙紹介していきます!
スポンサーの皆さま
ヘボコン2022は下記の皆さまのご協賛により開催しました。
特別協賛
ゴールドスポンサー
シルバースポンサー
未登場ロボット一挙紹介
道内179市町村の期待を一手に背負った180番目の北海道、それがこのマシン(開発者談)。ヒグマ超高速アッパーで相手を殲滅する。
大会と同日だった、推しの俳優の誕生日を祝うべくつくられたマシン。口から「好き」が飛び出ている。
パッケージごと雑に刺されたルミカは2回戦目で開封され第2形態となる予定だったが、1回戦で敗退。
鳥かごをスイングして相手を攻撃するが、自身は動くことができない。
女の子の人形は座っているのにガリレオだけ雑に突き刺さっているのも見どころ。
掲げられている本は学習指導要領で、開発者は中学校の技術の先生。
はんだ付けやトマトなどの素材はすべて学校の授業ででた廃品であり、その多様さは「工作から栽培まで、授業でやらなければいけないことが多すぎる!」という文科省への切実な訴えでもある。
正面から見るとキュートだが…
しかもこのモーターのパワーを、相撲の命である駆動力にはなぜか使わず、うちわを仰ぐのに使っている。初戦敗退。
イベント前日にキャンセルが出たため、急遽追加募集したところ参戦してくれた一夜漬けマシン。
謎解きで相手プレーヤーの興味を引く作戦であったが、あいにく謎解きに興味のない対戦相手だった。
ちなみにこの謎の答えだが、黒丸は「糸」のフリガナで「イト」「シ」が入り、それを矢印の順に読んで「いとしい人」だそうだ。
制作のためにバルーンアートの練習から始めたという風船ロボ。
このバルーンを飛ばして攻撃するが、密封性が低いため試合が長引くほど空気が抜けていく。試合前インタビューを早く終えたくてやきもきしていた。
モデル番号の66-Bというのは
ヘボコンは縦横方向のサイズ規定があるが高さの規制はないため、史上最高を狙って設計。公式な記録がないのでわからないが、たぶん最高は達成したと思う。ただ、これは高さ競争ではなくロボット相撲の大会なのだが。
バラン200枚を使って作られた労作。頭部が回転、その際にコショウをまき散らす予定だったが「やりすぎでは」との懸念から自粛。ロボット名に「優しい」とあり、戦いぶりもかよわいかと思いきや、ゴリゴリの馬力で押しまくるタイプのえぐいロボットだった。
「人間が正気を失ってしまう場所、スーパー」がコンセプト。半額シールを相手に貼ることで、こっちの戦闘力が相対的に2倍になるという作戦。
なお、搭載されている呼び込みくん(おもちゃ)だが、いちどは3万2千円かけて本物を買ったものの重量オーバーで載せられなかったのでおもちゃを載せた、という泣けるエピソードも。
「忙しい毎日の中、時間の奴隷と化した自分のむなしさと悔しさを込めてミカンをミカン箱に投げつけ、その反動で前進する」というだいぶ錯乱した仕様。
試合ではミカンを強く投げつけすぎてひびが入ってしまい、試合も敗退。暴力では問題は解決しないという教訓を観客に印象付けた。
ミルクフォーマーの振動をたわしが受けて少しずつ移動。移動量は少ないかわりにシャボン玉を大量に発射し、対戦相手どころか以降の試合すべての足場を悪くする無差別攻撃マシン。
もともとはタイガー戦車とランボルギーニのおもちゃを合成する計画だったが、どちらも重量オーバーで使えず名前だけ残った。
メガホンと、エコーのかかるマイク搭載の音響兵器。音響に全振りで相撲は弱い。
本業はライターである開発者が、原稿を次々提出(射出)して担当編集に圧をかけていくロボット。
偶然にもタイガーランボルギーニの開発者は本業が編集者であり、編集vsライターの攻防戦が行われる手に汗握る試合となった。
バルーンにおもりのCDをつないだだけのロボット。異様なまでのシンプルさだが、実は四国から飛行機で参戦する過程で空港でマシンを没収されてしまった結果の、この姿である。
常に浮いているので転倒知らずという相撲向きの特性があるものの、相手を押せる要素がなかった。
以上が、今回の全出場ロボットの紹介だ。長くなったが、ヘボコンの全体像をつかんでもらえただろうか?
3年ぶりの大会。もしかしたらみんなの技術力が上がってしまっているかもしれないとも考えたが、完全なる杞憂であった。
このままいつまでも向上心を持たず、作らず、持ち込ませずの非向上三原則を遵守し、生ぬるい沼に多くの人々を引きずり込んでいきたい所存である。
次回:「ヘボコン・アドバンス」開催決定!
ここで重大発表!次回のヘボコン2023を待たずして、新たなイベントが始まります。
来年2023/2/26(日)、「ヘボコン・アドバンス」と題した新大会の発足です!
ヘボコンが技術力がない人が丸腰で戦う大会であるのに対して、アドバンスは技術力がない人がちょっと勉強して戦う大会。参加登録を本日より受け付けます!ヘボコン2022の特別協賛でもあった、Linuxの認定資格を運営されているLinux Professional Institute様との共催イベントです。
スケジュール
9/1~ 出場者募集開始
10月ごろ~ 当選発表・オンラインでセミナー受講(動画配信)
1月~ 自分のロボット製作期間
2/26(日) 大会@東京カルチャーカルチャー(渋谷)9時ごろ集合予定(調整中)
オンラインのセミナーでは、配布した教材を使って見本のロボットをマネして組み立てていただきます。
その後、見本のロボットは一度解体して、自分のオリジナルのロボットを作ってみてください。
申し込みにあたって
・出場決定者には教材セットが届きます。(コンピュータ(Raspberry Pi)、電子部品など)
・教材費5,000円+出場費2,500円(いずれも税込)がかかります。
・以下はご自身でご用意ください:HDMI接続できるモニタ、USBキーボード&マウス、工作用工具、ロボットの材料
・セミナー受講の関係で繰り上げ出場ができないため、出場キャンセルはできません!(「できませんでした」はダメです!)
応募多数の場合は抽選です。当選者は10月までにご連絡いたします。
材料費を含めるとちょっと参加費がかさむが、Raspberry Pi本体だけでも元が取れるので実はかなりお得なイベントである。腕に覚えのない方、ぜひ応募してほしい。
もちろん、来年の夏にはヘボコン2023も開催予定。いずれも最新情報はFacebookグループかDiscordにて!(アドバンスについてのお問い合わせもこちらへどうぞ)
他メディアや有志によるレポート(外部サイト)
告知:Maker Faire Tokyo2022に出展します
怒涛の告知ですみません、毎年恒例となったDIYの祭典、Maker Faire Tokyoにも出展します!
詳細:Maker Faire Tokyo2022出展します!(9/3~4)&ミニヘボコン出場者募集
9/3土 14:00~ 8チームのミニトーナメント、「ミニヘボコン」を開催するほか、デイリーポータルZブースでは記事で作った工作を工作ライターが集まって展示します。
また、石川は9/3にパネルディスカッション:「雑にやることが世界を変えるかもしれない」のモデレータ、ならびに9/4の「Young Maker Challenge 2022」コンテストの審査員&表彰式の登壇もさせていただきます。ご来場の方は合わせて覗いてみてください!
Maker Faire Tokyo 2022
2022/9/3(土)12:00~18:00(予定)
2022/9/4(日)10:00〜17:00(予定)
@東京ビッグサイト 西4ホール
https://makezine.jp/event/mft2022/
※感染対策のためチケットを事前にご記入いただいた方のみ入場可能です。