日本全国600万人の “肉めし” ファンのみなさま、大変長らくお待たせしました。およそ9カ月ぶりに肉めしが帰って参りました! 場所はもちろん聖地・新橋でございます!! ヒーハーーー!
そう、2021年11月に惜しまれつつこの世から姿を消した「岡むら屋」が『岡もと』に屋号を変えて大復活! さあ、時は来た──。岡むら屋……いや、岡もと時代の幕開けである!!
・肉めしリボーン
新橋の地に「岡むら屋」が誕生したのは2014年のこと。従来の牛丼とは一線を画す “肉めし” は、明治時代の牛鍋をヒントに誕生した丼で、最盛期は都内に5店舗近くを展開していた。運営元は「かつや」のアークランドサービスホールディングス株式会社である。
だがしかし、2021年5月末に「新宿店」が、8月末には「秋葉原店」が閉店し、11月には第1号店の「新橋店」までもが閉業。世のおっさんたちから熱烈な支持を受けていた「岡むら屋」は、7年の歴史に幕を閉じたのであった。
・岡もとになって復活!
あれからおよそ9カ月──。唯一無二の “肉めし” が新橋の地に帰ってきた。岡もとの公式Twitterによると「岡むら屋が元になった進化系肉めし」とのことであるが、岡むら屋を愛し、岡むら屋に愛された私、P.K.サンジュンが試してみようではないか。
というわけで、オープン初日の2022年8月26日に「岡もと」へ直行! 場所は以前「岡むら屋」があったニュー新橋ビルの1階で、並びには「かつや」「からやま」「中山豆腐店」があった。というか、アークランドはニュー新橋ビルが好きすぎるだろ。
それはどうでもイイとして、オープン初日にもかかわらず『岡もと』は大盛況! いかに新橋の民たちが “肉めし” を待ちわびていたかがヒシヒシと伝わってきた。今回は「特肉めし(979円)」をオーダーし、待つこと数分……
キターーーーー―!
そう、これよこれ!! じっくり煮込まれた牛肉と大根、存在感抜群の玉子と厚揚げ。これぞ、夢にまで見たオンリーワン丼 “肉めし” である! 気になるお味はというと、もちろんウマい……というか、マジで進化してるじゃねえか……!
かつての肉めしとの最大の違いは、3割ほどあっさりしていたこと。甘さのある濃厚系の味付けでありながらも、最後まで重さを感じさせない “新肉めし” は、時代の流れに合わせシャープになった印象だ。ズバリ、私はこっちの方が好きである。
また「青ねぎ」「ねぎタル」「DXチーズ」などをトッピングして楽しむのも岡もとスタイルであるようだ。その他、からしが無かったこと、ゴボウが入っていたこと……などなど多少の違いはあるものの「以前よりややあっさりとした牛めし」と考えればいいだろう。
・肉めしで全国制覇へ
何より「岡もと」の気合いが十分に伝わってきたのは、オペレーションの素晴らしさ。オープン初日はどんな店でもバタバタするものだが、岡もとには熟練のスタッフたちが集結しているようで、オープン10年目くらいの安定感があった。
これは「今度こそ肉めしで天下を取る。そのためにはオペレーションごときで失敗はできない」という岡もと及びアークランドサービスホールディングス株式会社の気合いの表れではなかろうか? こんなにスムーズなオープン初日の店は見たことが無い。
とまあ、味とはやや関係なくなってしまったが、岡もとの牛めしは以前よりもウマい! 何より肉めしが新橋に帰ってきたこと自体が大朗報!! 肉めしが食べたくて枕を涙で濡らした同志たちは、今すぐ新橋に集結せよ。そして歓喜の涙を流しながら肉めしを喰らうがいい。2022年8月26日、岡もと時代の幕開けである──。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 岡もと
住所 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル1F 122号
時間 11:00~22:00
休日 無休
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.