ヤフー株式会社は、Android/iOS向け地図アプリ「Yahoo! MAP」にて、渋谷駅構内と周辺の商業施設内を通る屋内ルートが検索できる機能を追加した。従来は屋外を通るルートを案内していたが、最短ルートが検索できるようになったという。
「渋谷駅と駅周辺は現在、再開発が進んでおり、渋谷駅周辺だけではなく駅構内も複雑な構造により、国内でも有数の迷いやすい駅として有名です。そのような背景から、ユーザーが迷わず最適なルートを提供するために、『Yahoo! MAP』ではこれまで屋外を通るルートのみを案内していたところ、駅構内など屋内の移動も考慮し、エスカレーターなどの上下間移動にも対応したルートの提供を開始しました。」(ヤフー)
例えば、駅東側にある渋谷ヒカリエから、駅西側にある渋谷フクラスに移動するルートを検索した場合、従来は、屋外を通り移動時間が7分かかるルートが示されていた。今回の機能追加で、渋谷駅構内を通ることでほぼ一直線のルートが示され、移動時間が5分に短縮される。
商業施設などの屋内地図では、画面左に階数の切り替えボタンが表示され、各フロアのマップが確認できる。このフロアマップでは、テナントの店舗名、改札の出入り口、公衆トイレ、エレベーター、ATM、コインロッカーなどの場所が分かる。
検索できるエリアは、JR渋谷駅、京王電鉄渋谷駅、渋谷ストリーム、渋谷ヒカリエ、渋谷マークシティ、東急電鉄渋谷駅(田園都市線・東京メトロ半蔵門線、東横線・東京メトロ副都心線)、東急プラザ渋谷(渋谷フクラス内)、MIYASHITA PARK(商業施設部分「RAYARD MIYASHITA PARK」)だ。
なお、前述のように渋谷駅周辺は再開発が進んでいるため、通行できるルートや店舗の入れ替わりが激しい。そのためヤフーでは、渋谷駅構内は通行情報が提供されるタイミングになるべく早く更新するように調整中で、フロアマップは毎月、更新するとしている。