お笑いコンビ・土佐兄弟が2022年8月11日にYouTube上で公開した動画に「人種差別だ」との批判の声が上がっている。動画では、「間抜けなハーフ」と書かれたサムネイル画像が表示されており、「英語ができないハーフ」といった内容を「あるある」ネタとして披露していた。
この動画は19日11時までに非公開になっている。
「なんでお前その感じでさ、英語22(点)なんだよ」
ワタナベエンターテインメント所属の「土佐兄弟」は、兄・卓也さん(34)と弟・有輝さん(27)のお笑いコンビだ。フォロワー数130万人超のTikTokアカウント「土佐兄弟 有輝 official」で披露している「高校生あるある」ネタは、総再生回数が10億回を超えるなどの人気を誇る。YouTubeチャンネル「土佐兄弟の青春チャンネル」も、登録者数44万人を突破している。
同コンビに対し「人種差別だ」との批判が相次いだのは、11日に投稿された動画だ。「間抜けなハーフ」と表記されたサムネイル画像を使用し、「英語ができないハーフ」という内容で「あるある」ネタとして披露した。
動画の長さは2分程度で、3つの「あるあるネタ」が披露される。「英語全く喋れない」「英語のテスト低い」「意外と中学荒れてた話する」という内容だ。高校生の「桐生モーガンリョウタ」を演じる有輝さんは、二重瞼と鼻のラインを黒い線で強調し、金髪のメイクをしていた。
1つ目は、上記の人物を演じる有輝さんが「お前ってさ、実際英語喋れんの?」と友人に話しかけられる設定だ。有輝さんは「俺全く喋れないよ」「全く喋れない」と強調する。続けて「お前どこ生まれなの」と聞かれて、「生まれはニュージャージー。育ちは、0歳の時に俺もう、神奈川だから」と答えるという内容だった。
2つ目は、演じる有輝さんが英語のテストで22点を取るという設定だ。友人から「なんでお前その感じでさ、英語22(点)なんだよ」とツッコミを入れられ、有輝さんが「神奈川生まれだから俺」と返答する内容だ。
3つ目は、演じる有輝さんが通っていた中学出身者が「荒れている」という設定。友人から「結構悪かった感じ?」と聞かれ、有輝さんが「俺は全然。俺めっちゃインドアだったから」と否定する内容だ。
この動画に対して、19日ごろからツイッター上で「これは人種差別です」「ど偏見に満ちた差別的なコンテンツですね」「まったく『悪気はない』んだろうな」などの批判の声が上がり、動画のスクリーンショットも拡散されている。
土佐兄弟の11日の動画は19日11時までに視聴できなくなり、「この動画は非公開です」の文言が表示される状態になっている。