「焼肉ライク」が今年6月に全国2店舗限定で発売した『メガホセット』。最大で7時間の食べ放題が可能というまったくもって意味不明な代物である。私(あひるねこ)も発売初日に駆け付けたが、約1時間で死にかけたことは記憶に新しい。
あれから約2カ月──。当初の予定ではとっくに終了しているはずだ。が、しかし……。結論から言うと『メガホセット』は、今も変わらず販売されている。それどころか、15店舗に拡大して販売されている。もちろん最大7時間食べ放題である。マ、マジか……!
・まさかの拡大
当初、国立店(東京)と難波なんさん通り店(大阪)にて7月末まで販売予定と言われていた『メガホセット(税込2170円)』。好評だったのか、「焼肉ライク」は同メニューの販売期間を延長。さらには実施店舗も拡大して現在も絶賛展開中だ。以下、店舗リストである。
東京都:新宿西口店、恵比寿本店、高円寺店、秋葉原中央通り店、国立店
千葉県:柏東口店
神奈川県:平塚北口店
群馬県:高崎緑町店
大阪府:難波なんさん通り店、堺東店、天満橋店、天満関テレ前店
兵庫県:尼崎店
愛知県:名古屋上前津店
福岡県:天神西通り店
実施時間は以前と変わらず平日11時から18時まで(20分前ラストオーダー)。各店舗6席限定で予約は不可となっている。その他のシステムも特に変更はないので、詳細についてはぜひ前回の記事をご覧いただきたい。
・リベンジ
さて、せっかく実施店舗が拡大されたことだし、前回とは別の店で再び挑戦してみよう。というワケで、東京・高円寺店にやって来た。店頭には店舗限定と書かれた『メガホセット』のポスターが貼ってある。
まず最初に『メガ盛りセット』一式が到着するのは前回と同じだが、提供時に「玉ねぎは食べ放題の対象外」であることがハッキリとアナウンスされたのは意外だった。そう、これぞまさに私が前回ハマった罠である。
あの時は勝手が分からず自滅してしまったが、今日は前回の反省を活かし、7時間フルで戦い抜く所存だ。それでは食べ放題スタート。
・攻略のカギ
まず絶対にやっておかなければならないのが、玉ねぎの確保である。『メガホセット』において玉ねぎは貴重な野菜。キムチだと口直しとしては味が強すぎるため、計画的に投入していく必要がある。大事な生命線と心得よ。
そして、ご飯にはなるべく手を付けないこと。これも大事だ。横にあるとつい口に運びたくなってしまうが、冷静に考えて焼肉食べ放題で米を摂取するなど自殺行為も甚だしい。逆だろ。肉が少ない時にいっぱい食べるんだろ、ご飯は。
そんなご飯の誘惑に打ち勝つためには、実はタレのチョイスも重要になってくる。この時、絶対に選んではいけないのが『濃厚コク生醤油だれ』だ。ハッキリ言って、コレに手を出したらゲームオーバーである。つけた瞬間、あなたは米ダイソンへと変貌を遂げることになるだろう。
どうしても焼肉っぽいタレで食べたいという人には、『淡麗あっさり生醤油だれ』をオススメしたい。文字通りあっさりした味わいのため、人によってはパンチに欠けると感じるかもしれないが、食べ放題においてこのあり方はむしろ有能と言える。ぜひ参考にしてほしい。
──とまあこんな具合に、完璧な立ち回りを見せる私であったが、スタートから約1時間。ここで予想外の事態が発生する。あれ? おかしいな。何というか……オラもうけっこう腹いっぺぇだ。
・嘘やろ
そう、いろいろと対策を講じてはみたものの、結局前回と同じ結末を辿ってしまったのである。いやもう無理だろこれ。もはや人体がこういう風にデザインされているとしか思えない。人間の体は、『メガホセット』1時間で限界が来るようあらかじめ設計されているのではないか。
逆に3時間以上食べられる人がいたら教えてほしいくらいだが、ここで『メガホセット』に関する衝撃の新情報が明らかになったためお伝えしたい。「焼肉ライク」の公式サイトによると、“それ” は東京・国立店限定で実施されているらしい。
通常は平日のみ販売されている『メガホセット』が、国立店では8月8日から土日祝を含む毎日実施に変更されているという。それだけではない。実施時間が大幅に延長され、11時から23時まで(30分前ラストオーダー)という驚愕のアップデートを果たしているのだ!
・意味不明
え? 11時から23時……? てことはつまり……12時間食べ放題ってこと? ほ、ほんげェェェェェエエエエエ! 長すぎィィィィィィイイイイ!! いや12時間て! ネカフェのパックかよ!! 仮眠する気か、「焼肉ライク」で!
もちろんそんな勇者はこの世に存在しないと思うが、理論上は可能である。つい2カ月前まで「7月末で終了予定」とか言っていたのに……どうしてこうなった? もはや「焼肉ライク」に一般常識は通用しないらしい。一人焼肉もできる魔界と、認識を改めるべきなのかもしれない。
・強者求む
何やら最後の「12時間食べ放題」にすべて持って行かれたような気がするが、『メガホセット』のコスパが優れていること自体は紛れもない事実である。店舗拡大によって格段に行きやすくなったと思うので、胃袋に自信のある猛者たちはぜひ駆け付けてほしい。