試食
船上から鵜(う)を操って鮎(あゆ)を捕まえさせる鵜飼は、岐阜や京都など全国各地で今なお続いている伝統的な漁法です。「下剋上鮎」は、そんな鵜飼によって「鵜に飲み込まれる恐怖」におびえる日々を送ってきた鮎の下剋上を表現した焼き菓子です。1908年に創業した岐阜の老舗和菓子屋「玉井屋本舗」の職人技によって生み出された「負けられない局面」にピッタリな焼き菓子とのことなので、実際に買ってきて見た目や味を確かめてみました。
玉井屋本舗 / 下剋上鮎
https://tamaiya-honpo.co/products/detail/24
下剋上鮎を販売している玉井屋本舗は、長良川鵜飼の屋形船乗り場付近にあります。
長良川鵜飼の屋形船乗り場に到着。
18時過ぎに訪れたところ、屋形船の出港準備が行われていました。
玉井屋本舗の店構えはこんな感じ。
入口の横では、目当ての下剋上鮎がアピールされていました。
店内で下剋上鮎を発見したので……
購入して持ち帰ってきました。
下剋上鮎には大サイズと小サイズが存在し、味は黒糖味と抹茶味の2種類です。今回は2種類の味と2サイズをすべて食べられるように、小サイズ2種各2個入り(左)と、黒糖味の大サイズ1個入り(中央)、抹茶味の大サイズ1個入り(右)を購入しました。
まずは、小サイズの箱を開けてみます。
名称は菓子で、原材料には抹茶・鶏卵・小麦粉・和三盆などが使われています。カロリーは1個当たり37.4kcal。
箱の中には下剋上鮎の紹介文が記された紙とともに、緩衝材に包まれた下剋上鮎が入っていました。
下剋上鮎の入った小袋はこんな感じ。追いかけ合う鵜と鮎を描いたシンボルが記されています。
黒糖味(左)と抹茶味(右)を袋から取り出してみました。翼を広げた鵜の尾に、鮎が食らいついています。キャッチコピーは「いつまでも 食われてばかりじゃ いられない」とのこと。
近くで見るとこんな感じ。鵜の部分が黒糖味もしくは抹茶味で、鮎の部分は和三盆味です。
次に、大サイズを開封してみます。
大サイズの箱の側面には、味の種類を示すラベルが貼られています。
原材料を見比べると、黒糖味(上)には加工黒糖や大麦が含まれ、抹茶味(下)には抹茶が含まれていることが分かります。カロリーはいずれも1枚当たり88kcal。
箱の中には、大きな下剋上鮎が1つずつ入っていました。
下剋上鮎の大サイズと小サイズを並べるとこんな感じ。大サイズは迫力満点。
大サイズの下剋上鮎を手で持つと、ズッシリとした重みを感じます。食べてみると、パキッと割れる硬めの食感で、黒糖や和三盆の甘みがジンワリ広がりました。鮎をモチーフにした菓子と言えばカステラ生地で餡や求肥(ぎゅうひ)を包んだ「若鮎(鮎菓子)」が有名ですが、下剋上鮎は従来の「鮎をモチーフとした菓子」のイメージを打ち破ろうとしているかのような硬めの食感が特徴的でした。
抹茶味の下剋上鮎からは、名前の通り濃いめの抹茶の風味が感じられます。どちらの下剋上鮎も鵜の翼部分や鮎の腹部分がプクッと膨らんでおり、膨らんだ部分を食べると他の部分とは異なるパリパリした食感を楽しめました。
下剋上鮎は大サイズ1枚入りが税込702円、小サイズ4枚入りが税込1404円、黒糖味と抹茶味が各6枚入った「献上箱」が税込4104円で、玉井屋本舗の店頭で購入が可能なほか、以下の通販サイトからネット注文することもできます。
玉井屋本舗 / 下剋上鮎
https://tamaiya-honpo.co/products/detail/24
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