カプセルトイの世界は新しい時代に突入した。「お母さんの秘伝カレーレシピ」や「赤の他人の証明写真」などはそれを象徴する商品ではないだろうか。キャラやフィギュアなどの玩具ではなく、一見無価値に思えるものをカプセルに詰め込んでいる。すごい時代になったもんだ……。
さて、今回紹介する「欧米人が考えた寿司BC(ボールチェーン)」もそんな商品のひとつだ。海外で提供されているであろう寿司をチェーン付きマスコットにして販売している。
商品を購入してみたところ、作り込みが細かすぎてビビった! ここまで作り込む必要があったのか!?
・欧米人が考えた寿司
マニアックなガチャ好きの私(佐藤)は、この商品を結構前から探していた。2021年10月に販売開始になっていたらしいけど、どこのお店を探しても見つからず、探すことを諦めてしまった。
それから約10カ月を経て、東京・吉祥寺のガチャショップ「#C-pla」でたまたま発見したのだ。あった、コレが幻の……。
「ALLハンドメイド 1つ1つ丁寧に作りました!」って忍者が言ってる。忍者を描くなんて安易だ、実に安易! でもそれがいい。
ちなみに隣には「唐揚げ工務店」があった。この商品は息が長いなあ。私が初めて見たのは、2015年に訪れた岩手県北上市の「アメリカンワールド」だ。あれから7年も経っているのにまだ売っているとは驚きだ。
・作り込みが細かい
さて、話を「欧米人が考えた寿司BC」に戻そう。商品についている説明書を見ると、寿司は全部で5種類あるそうだ。
「キャタピラー・アクション」
「ドラゴン・スパイダー」
「ヴォルカノ」
「トレイン・ボム」
「ウルトラ・レインボー」
という寿司名がついている。ありそうだ! そういう名前の寿司、本当にありそう!
商品の対象年齢は12歳以上と割と高めに設定されている。
1個400円、ガチャにしては高額なんだけど、3つ買ってみた。まず1つ目がドラゴン・スパイダーだ。上にのっているはずのイクラらしきものが取れてしまっている……。
2つ目がキャタピラー・アクションかな? アボカドとネギを挟んだ巻き寿司のようだ。
3つ目がヴォルカノである。かかっているのはチリソースなのだろう。
値段は高いけど、実物を見ると400円に納得する。というのは、非常に良くできているからだ。米粒の1つひとつをちゃんと判別できる。
ヴォルカノの上にのっているネギを見てほしい。白・緑・黄緑の3種が不規則に積み上がっており、その様はとても自然だ。
しかも側面にこぼれ落ちたものまでしっかりと再現しているのだ。細けえ! あるでしょ、こういう寿司、本当に!! よく出来てるよね!
コンセプトは雑だが作り込みが細かい商品であった。はたしてこのシリーズは第2弾、第3弾と続いていくのか? 楽しみなところである……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 #C-pla コピス吉祥寺店
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目11-5 コピス吉祥寺A館5階
時間 10:00~21:00
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24