株式会社キングジムは、日本語入力機能やバッテリ駆動時間、スマホ連携機能などを強化したデジタルメモ「ポメラ」シリーズの最新機種となる「DM250」を発表した。7月29日の発売を予定しており、価格は6万280円。
DM250は、同社が2016年に発売した「DM200」の後継機にあたるテキスト入力向け端末。議事録などのメモだけでなく、小説や原稿の執筆などの用途でも人気のあるポメラシリーズだが、DM200のサイズ感はそのままに、使い勝手や文章を書くための機能を強化した。
筐体デザインは従来モデルを踏襲しつつ、本体色にはDM200よりやや明るめのダークグレーを採用。キーとボディの色を分けることで、視認性を高めた。加えて、キートップには可読性の高いAXISフォントを採用した。
機能面では、標準搭載の日本語入力システム「ATOK for pomera [Professional]」の持つ校正支援機能を強化。読みや仮名づかいの誤り、誤用の指摘、確定アンドゥの連続使用などをサポートし、文章作成がしやすくなった。加えて、縦書きの脚本/台本の作成に便利なシナリオモードを追加したほか、1ファイルあたりの保存可能文字数も従来モデルの2倍となる20万文字まで対応した。
誤ってテキストを削除したり上書きしてしまった際に、ファイルを復旧できるゴミ箱やバックアップ領域を用意。正規表現を用いたテキスト検索機能もサポートした。UI周りでは、作成中テキストの文字数やバッテリ残量は画面下に常時表示するよう改善を施している。
キーボードは、内部構造を見直すことで静音化を図った。加えて、可能な限り英語配列に近づけられるUS配列モードを用意し、英語配列用にキートップに貼り付けられるシールも付属する。親指シフト機能については、より入力しやすいレイアウトを新たに1種類追加している。従来から引き続き、DM250をBluetoothキーボードとして利用できる機能も備える。
USBポートは従来のMicro USBからUSB Type-Cへと変更。ポート横には充電状態などを確認できるLEDインジケータを新たに装備する。バッテリ駆動時間も従来から6時間延長し、最大24時間を実現した。スマートフォンとの連携機能では、専用アプリを「pomera Link」へと刷新。Wi-Fiを経由し、AndroidおよびiOSデバイスとテキストファイルのやりとりが行なえる。
ディスプレイは7型1,024×600ドットTFT液晶、メインストレージは1.3GB(バックアップ1.3GB、ゴミ箱0.6GB)、無線機能はIEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.2を装備。辞書は、角川類語新辞典.S、明鏡国語辞典MX、ジーニアス英和辞典MX、ジーニアス和英辞典MXを内蔵する。
本体サイズは約263×120×18mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約620g。
DM250の発売を記念し、直販サイトでは250台限定のホワイトモデルも用意。購入者特典として、専用ケースと保護フィルムが付属する。
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