株式会社アイ・オー・データ機器は、モバイル／固定回線の両方に対応するM2M（機器間通信）ルーター「UD-LT2」を発表した。8月上旬の出荷予定で、市場想定価格は3万470円。専用のLTE延長アンテナ「UD-ANT2」も同じく8月上旬出荷予定で、市場想定価格は1万340円。
4G/LTEのモバイル回線と、有線ポート接続による固定回線の両方を使用でき、有線LANのほかWi-Fiも搭載したM2Mルーター。
モバイル回線用の通信モジュールには、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの相互接続性試験をクリアしたSIMCOM製「SIM7600JC-H」を採用。標準サイズのSIMカードを装着可能で、バンド1/3/8/18/19/26の各帯域に対応し、NTTドコモ、KDDI（au）、ソフトバンク、楽天モバイルの4大キャリアと、これらの回線を利用した各社のMVNOに対応する。4G/LTE回線の最大伝送速度は上り50Mbps、下り150Mbps。
一方のWi-FiはIEEE 802.11n/g/bの2.4GHz帯に対応し、最大通信速度は150Mbps。有線ポートはいずれも100BASE-TX/10BASE-Tに対応するWAN/LAN×1とLAN×1の各ポートを備える。
固定／モバイルによる回線の冗長化で耐障害性を高めつつ、スケジュール・死活監視による本体の再起動を行う自動リカバリー機能を備える法人向け製品で、遠隔地や無人拠点などでの使用が想定されている。
加えて、リモートメンテナンス機能「I-O DATA Device Management（IDM）」に対応し、製品の状態管理や再起動、ファームウェアの更新を行える。PPTP、IPsec、L2TPや、OpenVPNによるVPN接続にも対応する。
ファンレスの金属筐体で、-20～60℃での動作が保証されている。本体サイズは約100×99×23mm（幅×奥行×高さ）で、重量は約260g。ACアダプターと、床や壁に固定するための取付金具が付属する。
背面
LTE延長アンテナのUD-ANT2は、スペースの問題でアンテナを設置できない場合や4G/LTEの電波が届きにくい場所にUD-LT2を設置する場合に、アンテナ位置の調整をするために使用できる。IP56準拠の防水・防塵に対応し、屋外でも使用可能。
本体サイズは約80×40×20mm（幅×奥行×高さ）で、重量は130g。ケーブル長は約2.5m。固定用の両面テープが付属する。
UD-ANT2
