新型コロナウィルスの影響で、あまり外食をしなくなったせいだろうか? 私、P.K.サンジュンは気付けば3~4年ほど『大戸屋』に足を運んでいなかった。味に関していえば「最上位クラスの飲食チェーン店」という認識であるにもかかわらず、だ。
そしてつい先日のこと。「そろそろ腹が減ってきたな」なんて思いながら目をやると、そこには大戸屋が。流れのままに大戸屋でランチをしたところ、ちょっとした大盛りの店になってて笑った。
・ズバ抜けたウマさ
かつては少なくとも月1ペースで大戸屋に通っていたため、私なりに大戸屋の良さは理解しているつもりだ。最大の魅力は圧倒的なウマさ! 付け合わせのキャベツでさえ「大戸屋は店内で切っているからウマい」というのはよく知られた話である。
一方で、当時はまだそれなりに食欲旺盛だった私としては「ちょい物足りない」と感じていたことも事実。「お上品で美味しいけど、ややボリュームがない。値段は妥当」というのが、個人的な “大戸屋評” である。ところが……。
久しぶりの大戸屋でメニューに目を通し「甘からだれの鶏唐揚げ定食」をオーダー。ついでにメニューの片隅に記載されていた「唐揚げ増量 + 3個」にアップグレードした。すると……
!!!!!!!!!!
え、どうした大戸屋?
・大戸屋、始まってた
先述の通り、私の認識する大戸屋は “ややボリュームに欠けるイメージ” があったのだが、目の前の唐揚げの山はちょっとした学生街の店というか、大盛り店の最低ランクのメニュー級のボリュームではないか。
私の記憶では、当時はせいぜい「ご飯の大盛り」くらいにしか対応していなかった大戸屋であるが、いつの間にこんな仕様に……? ともあれ、これで大戸屋のたった唯一の弱点であった「ボリュームの無さ」は消えたことになる。
つまりそれは「大戸屋が実は始まっていた」ということに他ならない。味は安定の大戸屋クオリティで、しかもボリューミーならばマイナスポイントはゼロであろう。もちろん全メニューがそうではないが「ボリュームに振ったメニューが1つでもある」という事実は非常に重要だ。
・しかも味は大戸屋クオリティ
実際に「甘からだれの鶏唐揚げ定食」はとても美味しかったし、キャベツも相変わらずのウマさ。なんなら終盤は「最後までイケるか……?」と若干不安になるくらいのボリュームはあった。食べ盛りの青少年ならばともかく、食欲が落ち気味の中年男性ならば十分すぎる量ではないだろうか。
なお、「甘からだれの鶏唐揚げ定食」は890円で、唐揚げを3つ追加すると1070円になる。大戸屋くらいの規模で、大戸屋くらいのウマさで、そしてこの価格とボリューム感。もう1度申し上げよう、大戸屋が実は始まっていた、と──。
というわけで、仮に私のように久しく大戸屋に出かけていない方がいらしたら、自信を持って「久しぶりの大戸屋」をオススメしたい。私も大戸屋通いを再開したいと思います。