Meta、SNS分析ツール「CrowdTangle」の廃止を計画か–誤情報の監視に大きな役割

CNET Japan

 インターネット上のコンテンツを監視するツール「CrowdTangle」は、ソーシャルメディア上の誤情報を阻止する上で重要な役割を果たしてきたが、そう遠くない将来に廃止される可能性があると報じられている。CrowdTangleは、「Facebook」を運営するMeta Platformsが所有している。

Metaのロゴを表示したスマートフォン
提供:Sarah Tew/CNET

 Bloombergが米国時間6月23日に報じたところによると、具体的な日付は未定だが、Metaはこのプラットフォームを閉鎖する計画だという。2016年にCrowdTangleを買収したMetaは、同ツールの担当チームを解散させており、1月には新規ユーザーによるアクセスを「一時停止」したと伝えられている。Metaの広報担当者はBloombergの取材に対し、少なくとも11月の米中間選挙までは同ツールの提供を続ける予定だと述べた。

 米CNETはMetaにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。ただし、広報担当のErin McPike氏はBloombergに対し、今後も誤情報の研究者らを支援し、「より価値の高い」ツールを使ってもらえるよう開発を続けていくと述べた。

 ファクトチェッカーや研究者、ジャーナリストらはCrowdTangleを利用して、Metaが運用するFacebookやInstagramなどのソーシャルメディアサイトを含め、インターネット上に拡散される誤情報を監視している。中間選挙を前に、これらのプラットフォームにおける誤情報は政治的に重大な影響を及ぼす可能性がある。

 ワシントン大学の研究機関Center for an Informed Public(情報市民センター)の研究員Mike Caulfield氏は以前、米CNETに対し、「その(誤情報の)世界にいる人々が2022年にやろうとしている大きなことは、ナラティブをめぐる戦いに勝利することだ」と話していた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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