最近はコロナを警戒しつつも、リアルな取材や出張なんていう話も普通に出るようになってきた。といってもうちの会社は今もテレワークが基本。たまに出社しても、オフィスはフリーアドレスになっているので、自分のデスクもなく、オフィスでの仕事はむしろ外出先でのそれに近い。
ということで今回はそんなたまの出社を快適にするために購入したバッグインバッグを紹介したい。たかがバッグと思いきや、使ってみると便利すぎてもっと早く買えば良かったと思っている。フリーアドレスの人全員にオススメしたいぐらいだ。
テレワークが定着した昨今、INTERNET Watchの編集部員も、それぞれのテレワーク環境を改善すべく工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介。今回は、フリーアドレス化したオフィスでの利便性をアップするバッグインバッグについて紹介する。
たまの出社、カバンに入れたつもりが忘れたぁ~を防ぐ方法
我が社の場合、フリーアドレスの上に個人ロッカーもないので、出社時には必要なモノは自宅から持っていくことになる。筆記具などはこれまでも持ち歩いていたが、ハサミや物さしなど、以前であれば引き出しに入れておいたものも、毎回持ち歩かなければならない。オフィスには共有のハサミなどもあるが、使おうと思ったときにほかの人に使われていることもあるし、フリーアドレスでは隣の同僚に貸りることもできないので、やはり必要なものは基本的に自分で持ち歩くことになる。
筆者の場合、出社の際には主に2つのカバンを使い分けている。どちらもノートPCが入るカバンだが、1つはカメラバッグなので、取材など撮影があるときに使い、もう1つはカメラを持っていく必要がないときに使っている。ただ、2つのカバンを使い分けることで、うっかり必要なものを移し忘れたりすることがある。
そこで見つけたのが、コクヨの「ツールペンスタンド〈ハコビズ〉」という存在だ。要はバッグの中に入るバッグインバッグとかインナーバッグと呼ばれるもので、筆記具やWeb会議用のイヤホン、PCの電源など、出社時に必要なものをひとまとめにしておくことができる。むしろでっかい筆箱というほうがイメージしやすいかもしれない。この中に必要なものをまとめておけば、どちらのカバンで出社するときも移し忘れがなくなるハズだ。
しかもハコビズは、開いた状態で立てておけるので、机上に立てれば、ペン立て感覚で使うことができる。中身も使い勝手がよく間仕切りされているので、整理もしやすい。
サイズはA5サイズというところで、ノートPCが入れられるようなカバンであれば、まず入らないことはないだろう。持ち手もついているのでカバンの中から引っ張り出すときにも便利だ。
出しやすい! 片付けやすい! フリーアドレスとの相性バツグン!!
実際に使ってみると、ペン入れの部分は十分なサイズ(立てたときの高さ)があって、一般的なサイズのハサミも入れることができた。物さしも15cmのものが入り、収納力は十分。また、間仕切りの一部は面ファスナーで外せるようになっているので、もっと大きいモノをいれたい場合にも使えそうだ。それでいて立てて置けるので机の上のスペースも取らない。
筆者の場合は、筆記具のほかにPC用のPD充電器やUSBケーブル、モバイルバッテリー、ヘッドセット代わりのイヤホン、印鑑などを入れている。絡まりやすいイヤホンや、無くしたくない印鑑は手前のメッシュタイプの小物入れスペースに収納。さすがに大型のモバイルバッテリーまで入れるとパンパンにはなるが、フタを閉じたときの収まりを考えて入れ方を工夫すれば、ジャストサイズでみごとに収納できた。
出先の仕事で必要になるPCの電源周りと、Web会議イヤホン、そして筆記具がひとまとめにできたので、かなり使い勝手がよい。カバンを変えるときも「電源持ってケーブル持って、えーっとあとはイヤホンと……」などと考える必要もなく、ごそっとバッグごと入れ換えればよい。
また、出社してからも、以前であれば机の足元に置いたカバンを開いて、「USBケーブルはどこにしまったかなぁ」などカバンの中の内ポケットを探していたが、ハコビズなら、バッグごと引き出して、机の上に立てて置いておけるし、ファスナーが大きく開いて中が丸見えになるので“探す”という感覚はない。欲しいものを欲しいときに手に取ることができる。
筆者が使っているPD充電器も見事にジャストフィット。入るべきところに入るように収まっているので、出すときだけでなく、片付けるときもパズルを組み合わせるようにすっきりと収まって気持ちがいい。
それと、ちょっとしたことではあるがスマホを立てかけて置いておけるのも便利。Slackなどの通知をスマホに表示させるようにしておくと、ノートPCの画面の小ささを少しはカバーしてくれる。
また、もともとはそういう使い方は考えていなかったが、自宅のデスクのペン立てもこれでまかなってしまってもよいかもしれない。中には自宅でも仕事を終えたら仕事道具を片付けないといけない人もいると思うが、そういった人にもオススメできると思う。
ちなみに筆者が選んだカラーはネイビーだが、ほかにブラックとブラウン、そしてAmazon限定のインディゴブルーがある。どれもオフィスで悪目立ちしない落ち着きのある色味だが、内装色は明るめの色になっていて、中身が見やすくなっている。また、同製品を含む「もちはこ」シリーズには、社内のロッカーでの収納に使える社内持ち運び用バッグ「モバコ」や、より小さなペンケースタイプの「ネオクリッツ シェルフ」などもあるので、職場の環境や持ち運びたいものの内容によって組み合わせてみるのもよいだろう。