「ウェスティンホテル横浜」が開業–リサイクルボトル使用、食材も地産地消でCO2削減へ

CNET Japan

 積水ハウスとマリオット・インターナショナルは、神奈川県横浜市に「ウェスティンホテル横浜」を開業した。373室の客室のほか、施設内にはサービスアパートメントも備え、短期から中長期滞在まで幅広いニーズに応える。


「ウェスティンホテル横浜」

全室に採用されている「ヘブンリーベッド」

 ウェスティンホテル横浜は、みなとみらい線みなとみらい駅、JR線桜木町駅から徒歩圏内にオープン。日本国内に6軒目のウェスティンホテルとなり、373室の客室は、マリオット・インターナショナルと提携している積水ハウスがオーナーを務める。

 地上23階建てで、レストラン、バンケット、ウェディング、チャペル、ミーティングルームなどに加え、スパ、プール、フィットネスなどを用意。6〜12階部はサービスアパートメント「The Apartment Bay YOKOHAMA」を併設し、家具、家電、リネン類、食器、調理器具を完備するほか、ウェスティンホテル横浜のサービスの一部を受けられる。

 ウェスティンホテル横浜 総支配人のリチャード・スーター氏は「ホテル内にはウェルネスの要素を多く取り入れるよう心掛けた。ウェスティンブランドが掲げる、Sleep Well、Eat Well、Move Well、Feel Well、Work Well、Play Wellの6つのウェルビーイングの柱を通じて、心身ともに到着時よりもリフレッシュした状態でこのホテルを後にできるようにしていきたい」とコメントした。

 5階にはスパやプール、スポーツジムなどを備え、フィットネスの習慣を旅や出張時において途切れさせることなく続けられる環境を提供。ホテル周辺のおすすめコースを記した「ウェスティンランマップ」を用意するほか、ランウェスティンコンシェルジュもいるという。


プール

スポーツジム

 ホテル内には、カジュアルフレンチの「ブラッスリー・デュ・ケ」、和食の「喫水線(キッスイセン)」、直火焼きグリルを備えたホテルのスペシャリティレストラン「アイアン・ベイ」、「シュガー・マーチャント」「コード・バー」と5つの料飲施設を用意。サステナビリティへの取り組みの一環として地産地消を掲げ、神奈川県内でとれた食材を多く使用することで、配送で使用するガソリンや二酸化炭素の削減にも貢献する。

 また、ブラッスリー・デュ・ケでは、テーブルクロスのないクロスレスフレンチにしており、クロスを洗濯する手間や水をなくすことで環境にも配慮。ホテル内は、ペットボトルの排除にも積極的で、ノルダック・プレミアムウォーターを館内でリサイクルボトルに瓶詰し提供する。全ての客室の温度を検知し、使用電力を必要最低レベルに管理する最新型のセンサーを導入するなど、省エネにも注力する。


館内の水はリサイクルボトルで瓶詰めされたものを使用する

 ウェスティンホテル横浜は約2年前に開発をスタート。その後現在まで続くコロナ禍でオープンまでの準備を進めてきた。積水ハウス 代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏は「オープン時期については検討を重ね、かなり悩んだが、早くオープンし、認知を高めることが得策だと判断した」とコメント。また誘致が撤回された横浜市におけるIR(統合型リゾート)については「IRがあるから横浜でのオープンを検討したわけではない。横浜には十分なポテンシャルがある」とした。


左から、マリオット・インターナショナル 日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソン氏、神奈川県知事の黒岩祐治氏、積水ハウス 代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏、ウェスティンホテル横浜 総支配人のリチャード・スーター氏

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