最近、世の中のさまざまな食べ物が入浴剤にされている。
過去に当サイトでも取り上げたが、牛丼やフライドチキンまでもがバスタイムのお供へと姿を変えた。う~ん、たしかにおいしい食べ物の香りには人を癒す力があるのかも……あるのか?
着々と増えている食べ物の入浴剤だが、今度はパンが入浴剤になったらしい。
牛丼やフライドチキンはまだ水気があったり油を使ったりするから入浴剤で再現するのも分かるけど、水分とは縁遠いイメージのパンを一体どうやって再現しているんだろう……実際に購入して確かめてみた!
・激甘フレグランス
こちらが噂の入浴剤「パンバスボール」(税込418円)。「おにぎりバスボール」に続く「写実食品」シリーズの第2弾だ。
てっきりおにぎりバスボールと同じようにビジュアルでパンを再現しているのかと思ったけれど……パンバスボールはなんと香りで焼きたてのパンを再現しているらしい。
プレスリリースには「パン屋さんの近くを通っているとふんわり香ってくる、バターとほんのり甘いお砂糖の香り」と書いてある。
な、なるほど~!
つまり、これさえあればあの甘く香ばしいお腹が空いてくる香りがいつでも体験できるってこと!? 天才かな?
それではさっそくお手並み拝見といってみよう。わくわくしながらパッケージを開封し、黄色くて丸いバスボールがころんと出てきた瞬間……
あっっっっっっっっっま!!!!!!!
まさに甘いバターとしか言いようのない香りが容赦なく部屋一帯に広がった。
えっ、これ砂糖の量間違ってません? 「ほんのり」というより「がっつり」砂糖が入っちゃってるのでは……?
想像していた「やきたてのパンの香り」とはちょっと違ったけれど、「絶対にこのバスボールを甘いバターの香りにする」という開発者の方の気合の入れようがビシビシ伝わってくるパンチの効いた香りだった。
・いざ投入
さて、このパンバスボール、軽く振ってみると中から「カタカタ」と音がする。そう、おにぎりバスボールと同じくパンバスボールにもマスコットのおまけがついているのだ!
ラインナップは食パン、クロワッサン、メロンパン、プレッツェル、ライ麦パンの5種類。どれも1度は見たことのあるお馴染みの顔ぶれである。
どれが当たるのかな~。さっそくお湯の中に……投入!
シュワシュワと音を立てて勢いよく発泡しながら溶けていくパンバスボール。泡の量と比例するようにバターの香りも強くなっていく。
浴室一帯がバターの香りで満たされた頃、バスボールがあった場所には1つの小さなカプセルが残されていた。
どうやらマスコットはこの中に入っているらしい。半透明のカプセル越しにぼんやりと中身が透けて見える。この真っ白い断面は……
食パンだぁ~!!
指先に乗るほどの小さなマスコットだけど、色合いや質感はとってもリアル。
側面のしわしわ具合の再現度とかすごくないですか? ナイフを入れたら綺麗にスライスできちゃうんじゃないかとすら思えてくる。うまく撮影できれば本物と見分けがつかなくなりそう。
・バター好きさんも是非お試しあれ
あまりに強いバターの香りに「風呂入ってる間にお腹が空くどころか胃もたれしないかな……」と震えながらお湯に浸かったのだが、意外にも入浴中に香りが気になることはなかった。
ただ、体をしっかり洗ったにも関わらず風呂から出たあと家族に「香りが染みこんでるね(意訳)」と言われたので、単に鼻が慣れてしまっていただけなのだろう。慣れって怖い。
濃厚なバターの香りを全身で楽しめる「パンバスボール」。パン好きな人にはもちろん、バター好きな人にもぜひ試していただきたいユニークすぎる入浴剤だった。