ボルボ、次世代グラフィックスに「Unreal Engine」活用へ–Epic Gamesと提携

CNET Japan

 人気ゲーム「フォートナイト」の開発元Epic Gamesの「Unreal Engine」は、圧倒的なリアル感を可能にするコンピューターグラフィックスを描画できるゲームエンジンであり、長年にわたって改良を重ね、多くの人気ビデオゲームの基盤となってきた。しかし、これほど強力なエンジンであれば、活用できる場はビデオゲームにとどまらない。


提供:Volvo

 Volvo Carsは現地時間6月1日、Epic Gamesと提携し、Volvo車の次世代テレマティクスのビジュアルを大幅にアップグレードすると発表した。欧州の自動車メーカーとして初めてEpic Gamesと提携し、レンダリングから3Dアニメーションまで、システムのグラフィックスを大きく改善する。

 Volvoは、Unreal Engineを利用して洗練されたグラフィックスを生み出すだけでなく、Qualcomm Technologiesの車載用プラットフォーム「Snapdragon Cockpit Platforms」の第3世代を使用してインフォテインメントの基盤を強化し、すべてを途切れることなくスムーズに動作させる大きな処理能力を実現する。Volvoのプレスリリースによると、このアップグレードにより、次世代インフォテインメントシステムは先代に比べて2倍以上高速化し、車内のグラフィックス生成とグラフィックス処理は最大で10倍高速化するという。

 完成品をいつ楽しめるようになるのか知りたい人のために付け加えておくと、新たなグラフィックスが搭載されるのは、そう遠くない時期になりそうだ。このパートナーシップの成果は、Volvoが2022年内に公開を予定している電気自動車(EV)のフラッグシップモデルで目にすることになる。このモデルは、今後販売する新車を2030年までにすべてEVに切り替えるというVolvoの壮大な計画において最初のモデルとなる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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