ドラゴンボールのバトルシーンでお馴染みのあの「腹パンチ」あの腹パンチを突っ張り棒で簡単に再現する方法を発見した。
空想の世界でお決まりのあの演出。あの演出を現実の世界でも見たい。その気持ちは人類不変のものである。ゆえにこれまでにも色々と挑戦してきた。
庵野秀明の作品によく登場するプロトンビーム。ウルトラマンが着地するときに過剰に立ち上がる土煙に続いて、今回の成果がこちらである。
鳥山明といえば、国民的バトル漫画ドラゴンボールの作者であり、アクションシーンの圧倒的な描写力、コマ割りの整理能力は宇宙一であるという呼び声も高い。そのなかで取り上げたいのが「鳥山明の腹パンチ」である。
腹にパンチを受けているにもかかわらず、その衝撃で背中までがボコッと変形している。現実的に考えたら、肋骨や背骨をボキボキに折らないとこうはならないだろう。
しかし、大切なのは心理的なリアリティ。強烈なお腹へのパンチにはこれぐらいの描写がぴったりだ。
そしてこの腹パンチ。100均にも売っているあるものを使えば110円で再現できる。
当初の計画では、Tシャツを切ったり縫ったり加工して山型の出っ張りを作り、そこに綿を詰めて腹パンチを再現する服を作ろうと思っていた。が、ダイソーで売ってるものを買えばすぐできてしまったのだ。工作はだいたい当初の予想よりも3倍くらい大変だが、ごくまれにこういうこともある。使う道具はこちらである
これひとつあれば、鳥山明の腹パンチが再現できる。ドラゴンボールといえば、背景を描くのが大変なのですぐにビルなどを吹き飛ばしてだだっぴろい空間で戦うことでおなじみである。しかし、ビルを吹き飛ばしたりしてはいけないので、変わりに近所のだだっぴろい河原に行く。
河原で腹パンチ
今は4月。厳しい冬の寒さを乗り越えた草木が我先にとニョキニョキと芽を出している。牧歌的な風景であるが、スギ・ヒノキ・カモガヤ・オオアワガエリに対してアレルギーを持つ私にとっては、フリーザが支配するナメック星よりも危険な場所である。
ポールテントのようにTシャツがグイッと持ち上がる。以上で準備は完了だ。しかし、鳥山明の腹パンチを再現するためには「対戦者」がいる。対戦者として長男に協力を依頼した。
せっかくなので物語調で腹パンチをご覧ください
次男にもお願いする
続いて次男にも協力を依頼した。この突っ張り棒、ピンと突っ張りを維持することが難しく、少しでも体勢が崩れると倒れてしまう。しかし、いまだ!という瞬間に長男が写真に写り込んでくる。うまくいかない。
私がベジータだったら「お前はナッパか!?よけろー!っ!」と言うだろう。しかし、私は戦闘能力2あるかどうか微妙な地球人である。「余計なことしないで」とやんわり注意するが、親の方がずっと余計なことをしているのであまり強く言えない。踊り回る長男の写真が数十枚撮れた。その間、次男にボコボコに殴られることになった。
本来であれば、突っ張り棒を入れていない時の写真と、突っ張り棒を入れた写真を撮影し、コマ送りにして腹パンチされるGifアニメを作りたかった。しかし、あまりにも長男が写り込みまくるので、次男がパンチしていない時の背中のふくらみは全て画像編集ソフトで消した。こうしてできたのがこちらのアニメーションである。
鳥山明の腹パンチを再現してみて
今回は突っ張り棒の登場で工作がすぐに終わってしまった。2コマで終わる内容だったので無理やり引き伸ばしまった。しかし、ドラゴンボールのアニメだって、悟空が30分ひたすら元気玉を「ハァアアアアアア……」ときばっているだけみたいな回があったし、突っ張り棒も伸ばすための道具だ。何だこの詭弁。
(工作要素が少なすぎて不安になり、未来トランクスがタイムマシンに書いた「HOPE!!」の文字を突っ張り棒に書いてみましたが、なんだか不安になって消しました)