世界一美しいコンビニだという「未来コンビニ」に峠を越えて訪問してきた

GIGAZINE
2022年05月28日 17時30分
取材



2022年5月14日から開催されているイベント「チャレンジ!マチ★アソビ vol.3」に行ったところ、現地のスタッフの方から今回のマチ★アソビのスタンプラリー対象になっている場所の中でぜひ1度は行くべきとオススメされたのが「未来コンビニ」です。

徳島市中心部(駅前)から約100km弱、車で2時間少々という、はっきりいって不便な場所にあるのですが、今回、高知との県境にあり世界初のDMVが走る東洋町まで足を伸ばす機会があり、ここからだと距離が65kmほどと縮まり時間も1時間台で行けるということだったので、詳しく知らないままに実は徳島県下随一の「酷道」だという国道193号・霧越峠を越えて未来コンビニまで行ってきました。

なお、このルートを走った後で、マチ★アソビ公式Twitterにて国道193号経由のルートではなく国道55号経由を利用するようにという呼びかけが行われているので、本記事は参考にとどめて、安全な移動を行うようにしてください。

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未来コンビニだけ見たいという人は目次から「未来コンビニ」の項目まで飛んでください。

◆目次
・海陽町~霧越峠まで
・霧越峠~未来コンビニまで
・未来コンビニ

◆海陽町~霧越峠まで
海陽町でグルメハント店・宝来堂を訪れDMVもなかを購入したのち、海部川沿いに国道193号に入っていきます。


橋を渡り、海部川を右側に見ながらさらに北上。しばらくは2車線道路が続きます。


小川の集落を越えたあたりから道路は1車線半ぐらいに。


荒瀬の集落を抜けると、国道193号は海部川と別れ、皆ノ瀬谷川沿いになります。


集落を過ぎたところで、崩れた道の補修工事を行っていました。記事作成時点だとGoogleマップでも工事の様子が確認できます。


丁字路になっている皆ノ瀬のバス停。町営バスはここで左折していきます。


下流側に先ほど工事していた部分が見えます。


上流側はこんな感じ。国道193号は右側に曲がっている流れ沿いに山を登っていくため、正面方向に見える山の方には向かいません。


皆ノ瀬の集落を過ぎると道沿いの民家は一切なくなります。また、しばらくすると基本的に左側(谷側)がガケ、右側(山側)路肩にコロコロと落石が転がっているという道が続きます。ところどころに待避できそうな場所はあるものの、大きな車での離合はかなり苦戦しそう。


やがて、分岐の標識が見えてきます。


地図によってはこの分岐が霧越峠となっていますが、標識では峠はまだ直進となっています。右折は「林道六丁轟線」です。


林道は那賀町川俣で県道36号線に接続しています。見晴らしがいい道だとのことですが、今回は見送り。


分岐部から少し進むと、右カーブで少し膨らんだ外側に「関連林道霧越線開通記念碑」があります。


そのとなりに那賀町のキャッチフレーズ「なかはなかなかいいいなか」が掲げられた那賀町マップと町名板。


「那賀町」と書かれた裏側は海陽町。Googleマップなどでは、町境のこの地点を霧越峠と表記しています。


昼間だったので名前にあるような霧は見られませんでした。峠の西側は緩い下りで鰻轟山方面への登山道が続いています。


◆霧越峠~未来コンビニまで
霧越峠を過ぎたところで、斜面全体が大きく崩れているところがありました。通行が推奨されないのも納得です。


皆ノ瀬集落を過ぎたところで1台の車と離合して以降、峠を越えても後続車・対向車はなく、また季節的なものか鳥や虫の声もなかったため、非常に静かな森の中を進んでいくことに。


峠の海陽町側には一切トンネルはなかったのですが、那賀町側に入って初めてトンネルが出現。これは「海川(かいかわ)隧道」というトンネルで、写真は那賀町側坑口です。


国道であることを示す標識、通称「おにぎり」が久々に登場。このあたりは那賀町海川で、気づくと再び道路の左側(谷側)に川の流れが近づいてきていました。


ガードレールがあったりなかったりする1車線道路。このあたりまで下ってくると、川に釣り人の姿を見かけました。


途中、林道長安海川線という林道の工事を行っている箇所がありました。左が工事中の林道、右は霧越峠から下ってきた国道193号。


林道入口から見る国道193号。道路のすぐ隣を海川谷川が流れているのがわかります。


澄んだ川の流れです。


林道分岐を過ぎると再びトンネルがあります。


このトンネルの内部は、坑口に近いところは舗装されているのですが、中央付近は岩肌がそのまま露出しています。


ここより峠に近い海川隧道が舗装されていただけに、少し驚き。


トンネルを抜けると2車線になり「酷道」部分は終わりかと思いきや……


再び隧道。


ここも先ほどと同様、中央付近には内壁がありません。


トンネルを抜けた先では地崩れ防止か、がっちりとボルトを固定している様子がみられました。


これより先はわりとオーソドックスな山道といった印象でした。なお、この行程はあくまで「未来コンビニへ早く行きたい」と選んだものであり、国道193号完走は目指していないため、海川の集落からは県道296号に入りました。那賀川を渡ったところで国道195号と合流します。これは合流地点直前に車窓から見える、小見野々ダムのダム湖。


国道195号は那賀川沿いを走る、眺めのいい道路です。


尾根を回り込むような部分にトンネルを設けるなどして短縮する改良がかなり進められていますが、ところによってはセンターラインのないところもあります。


◆未来コンビニ
海陽町から1時間強の行程を経て、未来コンビニに到着しました。


場所はココ、高知県との境・四ツ足峠のちょっと手前ぐらいの位置です。多くの人は車かバイクで訪れることになるはずですが、近くに徳島バス丹生谷線の「六地蔵」というバス停があるので公共交通機関で訪れることも不可能ではありません。

それにしても「未来コンビニ」を名乗るだけあり、周囲とのギャップがすさまじいことに……


営業時間は8時~19時で、水曜日はお休み。


都市圏にあるアート関係の建物といわれても納得の外観。


那賀町木頭はゆずで有名なので、入店してすぐの棚にはゆずと木頭関連の商品がずらっと並んでいます。


特産品の売店ではなくヤマザキショップでもあるので、普通にコンビニで買える商品もちゃんと並んでいます。


イートインメニューもあり……


店内奥の「柚子カフェ」でゆっくりと飲食することができます。


完璧に「おしゃれなカフェ」です。


今回はソフトクリーム+ゆず塩トッピングと、ゆず果汁+炭酸水の「ユズキンソン」を購入。


ほのかな酸味と塩味が、もともと甘みの強いソフトクリームをさらに味わい深くしてくれます。


一方の「ユズキンソン」は、清涼飲料水であれば甘みを足しているところですがそうではないので、ゆずの酸味がダイレクトにシュワシュワとした炭酸とともに喉に流れ込んできて爽快。暑い季節にピッタリです。


ちなみに、この黄色いカッパは木頭ゆずのPRキャラクター・ゆずがっぱです。


今回の訪問時は雲の多い晴天時でしたが、快晴時や雲が少ない夜間はめちゃくちゃ絵になるということなので、天気がいいときを狙って訪問したいところです。


なお、今回の移動ルートを地図上で示すとこんな感じでした。国道193号霧越峠前後の区間は落石が多く危険なので、他の回避ルートを利用したほうがベターです。s

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