MOBOのモバイルキーボードがiPadと相性がいいのは、キートップに○○があるから!

GIZMODO

気が利いてるよね。

最近巷で話題のMOBOのモバイルキーボードギズモードでも記事にしていますが、キーボード大好きの僕が使ってみて、その感想を述べてみたいと思います。

打鍵感はまあまあ普通

キーボードで一番大事な打鍵感ですが、これはまあまあな感じ。めちゃくちゃいいわけではありませんが、へなちょこだなとも思わない、ごく普通のモバイルキーボードって感じ。

キーピッチは19mmで、ストローク感もしっかりあるので、ノートPCのキーボードとほぼ同等かそれよりちょっと上かなと感じました。キートップに若干くぼみがあるので、指がしっかりとはまる感じはあります。

メカニカルキーのようにしっかりとした打鍵感は期待できませんが、あまりキーボードに気を遣っていないノートPCよりはいいかな。

充電がUSB-C

このキーボード、充電式なのですが、充電端子がUSB-Cです。まあ最近はUSB-Cのものが増えてはいますが、たまにまだmicroUSBのものがあるので、この点は評価できますね。

また、有線接続でも使用することができます。キーボードの充電が切れてしまったときでも、有線でつないで使用できるのは心強い。

iPad OS、iOS向けのキートップ印字

MOBOモバイルキーボードはJIS配列です。英語配列大好き人間の僕からすると、この時点でこのキーボードに興味がなくなるはずなんですが、実はちょっと違うんです。

iPad OS、iOSは仕様上、JIS配列のキーボードを接続しても英語配列として認識されてしまうという悲しい性(さが)を背負っています。「それがそんなに困ることなの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は結構な問題がありまして。

アルファベットの入力はさほど問題がないのですが、記号の入力がヤバいんです。キー上の表記はJIS配列に則ったものなのに、OS上は英語配列になってしまうので、入力した記号と違うものが入力されてしまうという現象が起きます。たとえば、カギ括弧の位置とかが違うんですよ。記号の配列もがっちり覚えているという人以外は、かなりストレスになると思います。

で、このキーボード。よーく見ると一部のキーに黒背景で記載された記号があります。これ、英語配列時の記号を表しているんです!

とってもとっても気が利いてるよね! これだけで僕、かなりテンション上がっちゃいました。Enterキーが横長じゃないのが気になりますが、これはもうJIS配列の宿命。でも、英語配列の記号をちゃんと入力しやすいように配慮してくれているのは、わかってるなって感じです。このキーボードがiPadと相性がいいと言われているのは、ここなんですよ。

細かいところもなかなか気が利いてる

僕がこのキーボードを使っていいなと思ったのはこれまで述べた点なんですが、それ以外にも特徴はあります。

閉じたとき本体中央にある爪を立てるとスタンドになる。

ひとつは角度調整のスタンド。キーボードの外側にあたる部分の爪を立てることで若干高さを稼げるようになっていますが、

爪を立てた状態。ほんの少しだけキーボードの両脇が高くなることで、本体がまっすぐになっているような気がしないでもない。

まあ、これほとんど機能してないような…。でも立てたほうがキーボード全体がまっすぐになっている気もするので、立てたほうがいいと思います。もうちょっと手前に角度つくようになってくれるといいんですけど。

カバーにしまった状態。このカバーがスタンドになる。

スタンド状態。

角度は2段階。急角度。

若干寝かせて立てた状態。

あとは、キーボードのカバーがタブレット/スマホスタンドになるところ。立てかけたときの角度は2段階しか選べませんが、ケースをスタンドにするというのはムダがなくていいですね。

本体はアルミ製。ちょっと高級感があるので、所有欲が満たされます。

モバイルキーボードとしては、標準以上のクオリティ。ただ、キートップに英語配列用記号の表記があるだけで、「こいつ、気が利いてるな」って思わせてくれるキーボードです。こういう細かい心遣いができているプロダクト、好きなんだよなー。ニッチだと思うけど。

Photo: 三浦一紀

Source: MOBO