初めて競馬で勝った……! しかも1000円とか2000円じゃない。1万5000円だ。2022年5月15日に開催されたGⅠ「ヴィクトリアマイル」で馬連を獲ることができたのである。やったーーーーー!!
ダビスタ脳で展開を予想する連載「ダビスタ予想」が始まってからまともな勝利は初めて。そこで改めて予想を振り返ってみたら、すごいことに気づいた。
・レース前の予想
4歳以上の牝馬限定1600メートルマイル戦である「ヴィクトリアマイル」。ダビスタ脳で考えると、東京競馬場での開催がポイントだと以前の予想記事でお伝えした。坂を上りきってからの直線が長いから、ダビスタだと差し馬にまくられまくるのである。で、そんなダビスタ脳で予想したレースでの各馬の位置取りが以下の図。
・実際のレース展開
これは前レースで見せた脚質から導いたものだが、実際のレースの位置取りは脚質以外ももちろん関係あるだろう。前が詰まって思い通りの位置につけられないとかな。だが、実際のレースが始まると、各馬の位置取りは以下の図の通りとなっていた。
有力馬の位置取りが予想通りすぎる……!
先行集団はともかく、1番デアリングタクトが2番ソングラインの前にいることや、11番ファインルージュが先行集団のすぐ後ろに来ていることまで的中するとは。ちなみに、先頭を突っ走っている10番ローザノワールについて予想記事では次の通り記されている。
「この馬は逃げまくっていたのに、前走の「中山牝馬S」では前半おさえて中団にとどまる感じだった。そのため、差しで表記しているが逃げる可能性はある。とは言え、結果にあまり結びつかなさそうなのでスルーして進めたい」
──と。事実、直線に入ってすぐローザノワールはタレていった。13番レイパパレも7番レシステンシアもまくられていく。ダビスタ脳恐るべし。
・予想を超えたソダシ
これは完全に差し馬の流れ。しかし、予想に反して、ソダシだけはタレなかった。むしろ、伸びる! ソダシSUGEEEEEE!! まさにゲームみたいな勝ち方だった。次のダビスタが出たら、「ヴィクトリアマイル」に登場する最強馬はソダシなんじゃないだろうか。
このレース展開にもかかわらず、ソダシが1着だったならもう仕方がない。シンプルにソダシの実力が予想以上だったということだ。では、なぜ「ソダシは来ない」と予想した私が1万5000円勝つことができたかと言うと、本命にした11番ファインルージュが2着だったから。
・ソダシ以上に注目すべき事実
ファインルージュを軸にして購入していた馬連(1着2着が順不同でもOKな馬券)と複勝(3着までに入ればOKな馬券)が当たっていたのである。結果、2万2000円の払い戻しがあり、馬券を購入した7000円をペイして1万5000円のプラスになった。ファインルージュ様様だ。って、ファインルージュが2着に入ったということは……
いまだに2000メートル以下では100パーセント3着以内……!
これは予想記事でもファインルージュを買う決め手の1つにあげたことだが、実はファインルージュはデビュー以来2000メートル以下のレースで3着圏内を逃したことがないのだ。今回無類の強さを見せたソダシでも10着とか12着とかあるというのに。
群雄割拠の上、ソダシが強さを見せた「ヴィクトリアマイル」もきっちり2着に入ってくるとは。まだGⅠの勝利はないが、この安定感は凄い。
現代のナイスネイチャか? 今後、2000メートル以下でファインルージュの名前があったら注目だ。馬連、複勝、ワイド、3連複などがある時代、今回の私みたいにウマイことになる可能性が高いと言えるだろう。馬だけに。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.