バーチャルトラベルプラットフォーム「SKY WHALE(仮称)」を開発、運営するANA NEOと損害保険ジャパン(損保ジャパン)は5月13日、ANA NEOが提供するSKY WHALEのサービスと損保ジャパンの保険商品開発のノウハウを活用し、メタバースにおける保険商品開発や新たなサービスを検証する実証実験の実施に関する基本合意書を締結したと発表した。メタバースにおける保険会社の実証実験は国内初になるという。
SKY WHALEは「時空を超える旅客機」がコンセプト
ANA NEOは、メタバースで世界中に行ける旅のエンターテインメントとして、バーチャルトラベルプラットフォームのSKY WHALEを2022年にリリースする予定。SKY WHALEは「時空を超える旅客機」をコンセプトとし、スマートフォンやタブレットなどの各種端末からアクセスできるサービスだ。2021年5月の発表によると、「Skyパーク」「Skyモール」「Skyビレッジ」という3つのサービスで構成する予定としている。
安心、安全なメタバースの利用環境の確立に対するユーザーの関心が急速に増しているなかで、損保ジャパンが持つ保険などに関する商品開発力、リスクマネジメントのノウハウを活用する。より多くのユーザーへ、メタバース上で安心してデジタルツインなライフスタイルを提供することを目指した合意締結になるという。
実証実験では、SKY WHALEに損保ジャパンが参画し、保険やリスクマネジメントを中心としたビジネスケースに関する検証を実施する。メタバースにおける保険商品開発に関する市場性、事業性の検証、メタバース上の取引等に関するリスク実態の検証、メタバースにおける保険商品や関連事業の適合性検証、メタバース上の各種データ分析、有用性等の検証などが主な検証項目になる。
両社は、この提携を通じ関係性をさらに強化し、Web3.0やメタバース市場での事業展開とビジネス共創を加速するとしている。