元新潟県知事で、立憲民主党の衆議院議員である米山隆一氏が、福島の原子力発電所の処理水をめぐって、「風評」を流して議論をスタックさせていることに対して批判が起きています。その批判に対して米山氏が「言論の自由」と開き直ったことが大きな波紋を呼んでいます。
この程度の議論を、「風評加害」などと言って罵倒するのって、言論封殺ですよね。あらゆることについて、不正確なものも含めて賛否が出て、それを許すのが民主主義・言論の自由です。この人は、自分の気に入らない言論は、度を越えた罵倒をして封殺しようとする、民主主義、言論の自由を否定する人です https://t.co/TSzae3bsX2
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) May 4, 2022
科学的に反論できないから「言論封殺」と言われてしまうという指摘への反論には。
私は「風評被害だ」と指摘する事を否定していません。菊池誠氏の様に、無茶とまで言えない事を言った人を「加害者だ」と中傷し、それ所か「新潟にはこんなやつしかいないのか」と合理性の欠片もない地域名を出しての中傷をしている事を批判しています。その姿は、貴方が批判している姿そのものですよ https://t.co/qsz8NkCZOC
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) May 5, 2022
善意があればデマも許されるという衝撃的な論法も展開されました。
デマをデマと思って発する人は多くありません。多くの人はそれが事実だと思って発信します。それが後からデマとわかったから責任をとれなどと言ったら、言論は委縮します。又デマと事実を分けるのは簡単でなく、誰かが一方的にデマと決めつけるなら、言論弾圧に繋がります。恰好良い様で危険な主張です https://t.co/CgbHNyPkoP
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) May 5, 2022
善意でも責任ある人のデマは責められるべきです。
反ワクチンやイベルメクチンなどのデマも多くは善意からですし、エセがん治療も善意で行う医師もいます。しかし議員や医師は他者の人生に影響力を持つため、それは善意ではなく不勉強であり、無用な害がある以上、その責任を問われるべき加害者です。 https://t.co/MTMyZmLtkF— 上松 正和🎍参院選 全国比例 公認候補予定 (@Uematsu1987) May 4, 2022
まずは、事実と事実でないものの区別から始めなくてはなりませんが、なかなか難しいようです。
事実と事実でないものは明確に区別できる。「米山知事は女子学生と援助交際した」は事実で、あなたも認めて知事を辞めた。同じように処理水に健康被害がないことは事実であり、それを「汚染水」と呼ぶのはデマだ。それは海洋放出を妨害する実害があるので「言論の自由」の問題ではない。 https://t.co/ewj7gzddHN
— 池田信夫 (@ikedanob) May 6, 2022
こういった論法を展開されると、「風評被害」や「言論の自由」といった言葉自体で議論することが意味をなさなくなってしまいます。
例えばこの人などが典型で、全く具体例を挙げられないのに、「野党で気に入らない」と言う理由だけで、私を「風評加害」だと言ってあげつらっています。「風評加害」と言う言葉は、恣意的に、反対意見や批判的意見を封殺する言論弾圧の言葉になりうることを、認識して頂きたいと思います。 https://t.co/IlRGa34BwX
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) May 5, 2022
この件とは別に、宇佐美典也さんに対して「言論封殺」の書面が送りつかられようとしたようですが、そのメールに常識がなく、話題になっていました。
なんか米山隆一事務所から一方的に
「住所教えろ」ってメール来たんだけど、なんでオレがあの人に住所教えなきゃいかんの。
知りたきゃ自分で調べろと。常識ないんかね。 pic.twitter.com/Ydq89hIBWI— 宇佐美典也 (@usaminoriya) April 28, 2022
「言論」「自由」といった言葉がますます軽くなってしまいましたね。